2017年にはじまったMastodonサーバー設置ブームは、いまではすっかり落ち着いた。企業が運営していたサーバーはほとんど終了し、個人が趣味や信念で続けているサーバーも、だいぶ整理されてきている。
Mastodonサーバーの運営費は、基本的に自腹だ。僕が運営している Mastodon.Tokyo もそのひとつにあたる。個人運営のサーバーとして静かにつづけてきたが、正直なところ「長く続けていくことの難しさ」を感じ始めている。
先日、「Mastodon-japan.net サーバー閉鎖のお知らせ」が届いた。
(いずれ見えなくなるはずなので、全文を引用しておく)
【Mastodon-japan.net サーバー閉鎖のお知らせ】
平素より Mastodon-japan.net をご利用いただき、誠にありがとうございます。
2022年より運営してまいりました当サーバーでございますが、2026年1月31日をもちまして閉鎖させていただくこととなりました。
ここ1年程は運営を継続できないかと模索してまいりましたが、サーバーメンテナンスとモデレーション業務にかかる時間的コストを管理者が確保することが困難となり、やむを得ず閉鎖の決断に至りました。
なお、他者あるいは他団体への運営移行につきましては、ユーザーデータに含まれる個人情報の保護の観点から実施いたしません。閉鎖日以降は、管理人の責任のもと、サーバー上の全データを完全に削除いたします。
つきましては、ご利用中の皆様には閉鎖日までに必要なデータのエクスポート処理等を各自で実施していただきますよう、お願い申し上げます。
これまで当サーバーをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
Mastodon-japan.net 管理人
2025年10月11日 10:53
このお知らせは、少しだけ衝撃だった。Mastodon-japan.netがなくなることはないだろうと思っていたのだ。少なくとも、Mastodon.Tokyoに比べれば規模も大きく(Mastodon.Tokyoのアクティブユーザーはギリギリ2桁だが、Mastodon-japan.netのアクティブユーザーは2000人規模)、運営もしっかりしている。そう思っていた。いや、実際しっかりしていたからこそ、熟慮したうえでの閉鎖なのであろうが。
「他者あるいは他団体への運営移行につきましては、ユーザーデータに含まれる個人情報の保護の観点から実施いたしません。」については、ちょっと残念であるという思いと、できることなら、データガバナンスとセキュリティには多少の心得もある自分が引き受けたいところだが、現実的ではないという諦観とがある。
閉鎖後のユーザーはおそらくFedibirdに流れるだろう。それはそれで良いと思う。ユーザーの引き受けという意味で、登録を受け付けています、というようなことを書いてもよかったのかもしれない。が、二の足を踏んだ。
というのも、僕がMastodon.Tokyoのドメインを取得したのは5年前。空いているのを見て、なんとなく取得したのがきっかけだ。実際に動かし始めたのは4年前になる。とはいえ、サーバーを動かしていること以外には、特別な活動をしているわけでもない。
Mastodon.Tokyoはいまのところ、完全に持ち出しで運営している。一番の悩みはメディアストレージだ。Cloudflare R2を使っているが、10GBを超えると途端にコストがかさむ料金体系になっている。そのため、リモートサーバーからのメディアを順次削除するスクリプトを仕込んで、なんとか容量を抑えているのが現状だ。
このような状況で、Mastodon-japan.netのユーザーを呼び込むことには正直、抵抗があった。そして、ここで「名乗れなかった」ことが、地味に、自分の中で尾を引いている。
なので、そろそろ、Mastodon.Tokyoの活動を継続するための原資を調達したい。寄付という形でもいいし、ゆるやかなサポートモデルを考えてもいい。
大げさなものにしたいわけではない。ただ、どこかの誰かが、Fediverseでの居場所に困ったときのために、場所を提供できるようには、しておきたい。
このことを、誰かに応援してほしい。