アキ・カウリスマキ監督のプロレタリアート第2作目。「枯れ葉」「パラダイスの夕暮れ」に比べてハラハラするシーンがあったり普通に良くない行動をたくさん取ってた。またほっこり系なのかと思って油断した、笑
今回も貧困な登場人物とそれに降りかかるさまざまな不幸が描かれているわけだけど(それがプロレタリアートなんだろうけど)、それらをかわいそうに見せてないというか、それが当たり前の時代だったんだろうなと思わせる自然な演出がすごいなと思う。デフォルトが苦しい状態だからこそ、小さな幸福や愛が浮き立って見えるのかも。明らかにへなちょこなシーンは声を出して笑った。
ラスト、とても希望を感じたな。「真夜中の虹」ってタイトルが素晴らしい...!あの男の子とても可愛かったな。どうか無事に、幸せに過ごしてほしい。
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私が観た3作品の中で、構図と色味の美しさはこれが今のところ一番だった。構図が毎秒ダイナミックかつ緊張感のある整い方をしていて、本当に好み。使っている色もメインカラー+アクセントカラーの組み合わせなことが多くて、こだわりをすごく感じた。
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「パラダイスの夕暮れ」の主演だったマッティ・ペロンパー(名前かわいい)も出ていて、この人のことがめちゃくちゃ好きだなと思った。演技がめちゃくちゃ良いし、声が魅力的すぎる。調べてみたら、ミュージシャンもしていたらしい。気になる存在。心臓発作で44歳で亡くなってしまった後、フィンランドの映画賞で「マッティ・ペロンパー賞」というものが設けられたらしい。人気な俳優さんだったんだろうな... 襟足がパンプキンポテトフライの谷さんに似ていてキュート。
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家で映画を観るの、思ったことをすぐにメモできていいな