読書モチベーションを上げるためにも読んだ本の記録をつけていこうかな~と思って!
とりあえず今年1月~3月に読んだ本(並びは読んだ順)↓
「ナキメサマ」阿泉来堂
「ぬばたまの黒女」阿泉来堂
「忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件」阿泉来堂
「邪宗館の惨劇」阿泉来堂
「獏鸚」海野十三
「探偵の探偵」松岡圭祐
「仄暗い水の底から」鈴木光司
今年はホラー中心に読んでる
ホラー最近読み始めたんだけどおもしろいね、ぐいぐい読めちゃうね
はじめの阿泉来堂さんの4作は作家・那々木悠志郎シリーズ
ホラー作家兼怪異譚蒐集家である那々木が数々の怪異の噂を実際に現地に訪れて確かめ、体験していく…というもの
どの作品にも大小さまざまな仕掛けが施されてて楽しい!
ただヒントがかなり丁寧に描かれているので展開が読めちゃうところが結構あるけど…でも、ミステリ的な感覚ではある意味すごく読者に対してフェアに書かれているなあと思ったり
仕掛けに気づいちゃうと途端に面白味がなくなってしまうような作品もあるけど、この人の作品は仕掛けに気づいてもなお、むしろ気づいたからこそ続きが気になるといった部分もあって最後まで楽しく読めました
一作ごとにどんどん面白くなっていくのもすごい!他の作品も読んでみたいな
「獏鸚」は前にも書いたけど何年もずっと積読状態だったもので、今回やっと読めた
探偵帆村荘六シリーズの傑作選で短編が10編収録されてる
帆村荘六(ほむらそうろく)はシャーロック・ホームズの音をあしらって名付けられたらしい!ミステリ界のこういう文化好き
作品によって時期は違うけど、だいたい1930年代くらいに書かれたものなのかな?このところ2020年以降に出た本ばかり読んでいたのでまず文章に慣れるのが大変だった…!見慣れない漢字や当て字のような単語もたくさん!
90年近く前ともなると当時の常識と現代の常識でかなりのギャップがあるなあというのをひしひし感じる
収録作の中では「俘囚」が一番好きだった。あの、どうにもできずこのまま静かに終わっていくのだろうなという何とも言えない味わいが好き
「探偵の探偵」は読んでてすごくドラマっぽいな、向いてそうだなあと思ったんだけど、実際に2015年にドラマ化されてたらしい
主人公は悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”で、バイオレンス・アクションたっぷりのサスペンス
途中で「過去のあの事件の真相は〇〇だった…?!」というような展開があってワクワクしたんだけど、そんなわけないでしょといった風にあっさり一蹴されてしまって…。あくまで「現実は探偵小説のようにはいかない」という路線なのかな?
個人的にはやっぱり、古めかしい洋館で巻き起こる不気味で不可思議な連続殺人!これは呪いなのか!?いいえすべて人間の仕業です!と華麗に推理を披露するようなコテコテのフィクション世界の名探偵が好きだなあ
「仄暗い水の底から」水にまつわるホラー短編集。ただの短編詰め合わせではなくてプロローグからエピローグまで一貫性のあるつくりになっていて好き
映画は見たことないので(ジャンプスケアが苦手すぎて映像系やゲームのホラーは見れない…めちゃくちゃ興味あるのに…)比べられないけど、おそらく原作と映画は結構違うのでは…?
「水道の水が細く湯に注ぎ、蛇口と湯の面は一本の線で繫がれている」という文章が、「蛇口と湯の面」としか書いてないけど当然その先につながっている別のものを想像させてゾッとして好き。
7作ある収録作の中では「ウォーター・カラー」がおもしろくて好きだった!
最後の「海に沈む森」、エピローグがじんわり温かさを感じる終わり方なので後味がいい
全体的に日常の隣にひょっこり現れる不可思議な世界といった印象で、ホラーを求めて読むと物足りないかもしれないけど、まとまりがあって好きな短編集でした