相変わらず作業が何も進まず、徹夜にも失敗して朝爽やかに目覚めたショックで午前中いっぱいシクシクと泣いていたが、昼からは持ち直した。気分の落ち込みがどのように始まりどうして終わるのかひとつも読めない。締め切りに遅れて人を待たせていても図太く「ま、なんとかなるっしょ」と思っている時もあるし、「今すぐ死にます」という考えに取り憑かれて本当に動き出さないよう踏みとどまっている時もある。気温か気圧か生理周期か食べたものか睡眠か、どの要素がどう関係しているのか知りたい。AIでそういうことできないんだろうか。そういえば私は自分の意志で動いているという感覚が多分人より薄くて、「よし、がんばるぞ」と思ってちゃんとがんばれた日も頭が冴えて次々にアイディアが湧いてくる日も、「なんらかの原因が私の頭を冴えさせたから」だと思っている。それでいくとこの日記を書いている朝9時は晴れていてすごく気持ちがいい。空気が乾いているし寒さが嫌じゃないっていうか。
AIといえばAIを婚活に利用できないのかという話を同居人とした。最初話題にのぼったのは、結婚相談所で今の自分のパートナーと同じスペックの人を希望した場合、パートナーそっくりな人が来るのか?ということだった。で、その互いのパートナー’(ダッシュ)とでもいうべき人同士を引き合わせたら意外とうまくいくかもしれない。現にまあまあうまくいっているカップルがすでにいるわけだから。調べてみるとAI婚活を謳っているサービスは結構あった。でもそれは希望する条件の人を自動で選びだしてくれるとか、「自分の価値観」と「相手に求める価値観」の2軸をクロスマッチングさせるとか、似たタイプの同性グループを割り出してそのグループにモテている人をサジェストするとか、それぐらいのものだ。これらの例は「魅力を感じるタイプの人はいるが、暮らすとなると相性が悪い」というケースに対応できない。だからAIを使って本当にやるべきなのは、「すでにうまくいっているカップルの性格・価値観などを学習して、好みに関係なく登録者と相性が良さそうな相手を提示する」という仕組みなのではないか?検索した限りではそういうアプローチをやっているサービスはなさそうだった。実際にやろうとすると「うまくいっている」の定義ってなんだよとか、カップルのデータを集めるのが大変だったりとかあるだろうけど。ちょっと怖かったのはCCCマーケティングがやっているサービスで、Tポイントカードの履歴からその人の趣味やライフスタイルを割り出して相性の良さそうな人とマッチングするというものらしい。情報ってこうやって使うんだ、と思った。
話は変わるが日課時計というアイディアを思いついた。12時間ではなく24時間で一周する時計で、文字盤を円グラフのように割って自分で設定した日課のアイコンを配置しておける。針は短針しかないのでおおまかな時間しかわからないが、1日がどれくらい進んだのか体感しやすく、今何をする時間なのかもひと目でわかるという時計だ。調べてみるとやっている人がいたがそれはアプリで、本物の時計ではなかった。似たような商品にキングジムの習慣時計「ルクル」や、ミニマルなデザインの「Superlocal」などがあったが、どれもデザインが微妙だったり、ストイックすぎたり、完全に児童向けだったりで欲しくなるものがなかった。作るか、いっそ、自分で。ちなみに24時間で一周する時計のムーブメントは1500円~2000円くらいで買えるみたいだ。へー。