昨日は本当にだめで、7時に起きたのに9時になってもベッドから出られず布団の中で日記を書き、そのあともまったく起き上がれず12時までぐずぐずしていた。こういう時の脳内を再現すると次のような感じである。
あー無理だ。今日は無理な日だ。部屋が寒すぎる。ストーブだけでもつけないと。でもその前に灯油を補充しないといけない。補充してる間寒いのはいやだ。あー。ここでちょっと昨日見つけたサンプラーアプリについて調べよう。(20分経過)いよいよまずいことになってきた。どうなってしまうんだ。とりあえず何かするべきだと思うんだけど電気毛布が暑くて上着とか靴下とかズボンを軒並み脱いでしまっているから少しでも動くととにかく寒い。トイレに行きたい。膀胱がはちきれそうだしナプキンを替えないと衛生的にやばい。お腹もすいてきた。喉も渇いた。なんか頭がスカスカするな、エネルギーが足りてないんだろうな。なんでもいいからお腹にいれたほうがいいな。(ベッドの周りに落ちてたせんべいを食べる)今日はいっぱい仕事をするつもりだったのにもう1日の半分が終わってしまった。あれもこれもそれも何もやってない。このままだと徹夜コースだ。ここでちょっとニュースを見ようかな。(30分経過)トイレ行った方がいい、本当に。膀胱炎とかなるんじゃないか。前にネットニュースで読んだけどタンポンをつけっぱなしにしたせいで脚を切断することになった人がいたはずだ。くそ〜。せめて昨日風呂に入っておけばよかった。てか歯磨きも忘れてないか?昨日1回はやった覚えがあるけど寝る前にしたんだっけ?起きたら灯油補給してストーブつけてトイレ行って歯磨きしてごはん作ってごはん食べて風呂入ってまた歯磨きして午後は少しでもいいから仕事を進めて…あ〜無理だ〜。(ラジオを聴きながらマッチ3ゲームをして30分経過)助けてくれ〜。
このあとどうなったかというと、同居人が部屋に遊びに来たので窮状を訴えて布団から追い出してもらい、その勢いでトイレに行きパスタを茹でて食べてそのままリュックにパソコンを詰めて外出した。光の入らない部屋よりも外のほうがよほど暖かかった。同居人という外部刺激があったから脱出できたものの、一人だったらもっとひどいことになっていただろう。パターンとしては16時頃まで同じ状態で悶々としたあと、さすがに起き出して王将などに行き1日を取り返す勢いでドカ食い、その後猛烈に眠くなって終了という感じである。上で再現した思考は文章だから一方向に流れるように見えているが、実際には複数の雑念が同じ強さで同時に飛び交っている。すると体がガチガチに強張って布団に磔になってしまうのだ。時間になったら人を吐き出す布団があればいいのに(似たものが鉄道会社の寮などに設置されていると聞いたことがある)。2連続で遠方へ取材に行ったのが響いている感じはするが、いくらなんでもこんなに疲労困憊するのはおかしくないか。そういえば年末にルーチンタイマーというアプリを入れて、これでベッドから出られない日も大丈夫と思っていたのに、昨日は存在自体を忘れていた。「動けない時にやることリスト」を枕元に貼っておこうかな。あと、最低限ベッドから出ずに摂れる食料や飲み物を用意しておいた方がいい気がしてきた。