2024/02/22 AI岡目八目

hachimoto8
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精神科に行って通信簿のコピーを渡してきた。雑感をかいつまんで話したところ、「ADHDの疑いで受診いただきましたが、むしろ自閉症スペクトラムといわれるような特性が、子どもの頃には強く出ていたかもしれないですね」というコメントをもらった。さほど驚かなかった。自分でもそんなような気がしていた。小学校では自分でも理由のわからないいくつものルールに縛られていて、階段を上り下りする時の足の動かし方も、渡り廊下の歩き方も、10分休みにすることも20分休みにすることも昼休みにすることも、学級文庫の本をすべて読むまで友達とは遊ばないこともすべてが決まっていた。友達との遊び方も硬直的で、好きな漫画の細部を延々と話し続けるので「一緒に登下校したくない」と言われ、まったく思いもよらない反応にびっくりした覚えもある。中学生、高校生と長じるに従ってこれらの行動はところどころが飛び地のように残りながら影をひそめていった。今ではなぜ自分がルールを破るとあんなに苦しかったのかよくわからない。現在はむしろ生活がすぐに軌道を見失うという点に困難が生じている。だからまあそんな見立てがついたところで、過去のことだし薬もないからしようもないのだが、わかりたい、という欲求は残る。心理検査を受けてみようかな。小説の調子が悪くて困っているが、私が小説を書くモチベーションの一つには、子どもの頃の世界に対してたしかに持っていた感覚と、”発達”によってその世界が一部壊れてしまった喪失感とを、小説という媒体に落とし込みたい、というのがあると思う。でも長編でそれをずっとやろうとしてるのでちょっと疲れちゃった。締め切りを破っている掌編が今1つあって、何を書いたらいいのか決めあぐねたままでいる。こんなこと初めてだ。いっそのこと、これまで全然書いたことがないタイプの話を書こうかな。クリニックと鍼灸院をハシゴしたらずいぶんくたびれてしまって、夜は1時間半くらいYoutubeでショート動画を見続ける虚無に陥った。「大喜る人たち」の動画とヨウムが人語を話している動画とAkai mpk mini mk3で即興ビートメイクをしている動画が好きだ。

ちょっと前にお試しでChat GPTの有料プランに入ってみた。小説には使っていなくて、なんとか仕事で楽できないかと思ってのことだ。今のところは「取材音源をCLOVAnoteで自動文字起こしし、手直ししてChat GPTでフィラーを削除し意味が通るよう整頓してもらう」「箇条書きでアウトラインを投げて、数百字の原稿の叩き台を作ってもらう」という運用をしている。ただ意外と誤読するし、文章のトーン調整は難しい。文章が堅苦しいのでやり直してもらうと、今度はやけに感傷的になったりもする。軽く手直しするつもりが結局あちこち気に入らなくて、全文自分で書き直すこともしょっちゅうある。書きあぐねている停滞状態を打破するという意味では役に立っているといえる。アプリゲームの広告でわざとめっちゃ下手くそなプレイを見せてインストールを誘うという手口があるけど、あれと同じだ。「もう~!ちょっと貸せや!!」とイライラして手が出るのだ。これを「貸せやメソッド」と名付けている。私は幸運なことに当たったことがないけれど、会社の上司などに作成した資料を持っていくとフィードバックの無限地獄に陥って、最終的にほぼ上司が書き下ろしたようになる、みたいなことが世の中にはよくあるらしい。あれも上司からすると「貸せやメソッド」なのではないだろうか。成果物のアラは他人の方がよく見えるものだ。Chat GPTはいくらでも直してくれるので人間の方が先に疲弊するし、今のプランだと3時間で40ラリーという制限もあるが、人間相手にやったらそれはトラブルになるだろう。

@hachimoto8
なるべくしょっちゅう書く/始めないし終わらない/これで完成でいいや