中途覚醒が何度も続いて全然寝つけないので、買ったまま放置していた睡眠改善薬を初めて飲んだ。なんというか、変な感じの眠気ですね。足は一歩も動かんぞ!とばかり地面にあぐらをかいているのに、シートに乗せられてスーッと引っ張られていくみたいな感じ。飲んだのが3時頃だったので効くのが遅くて、次目が覚めたら9時半だった。
スリーコインズでスリッパを買ったついでに、急に思いついてジェルネイルのUVLEDライトとブラウンのスティックジェルネイルを買った。突然コスメに興味が湧いたということは、本格的に冬が去ったことを意味する。普段は自分に容姿があり他者から観測可能であるという事実を意識しないとすぐ忘れてしまう状態で生きており、顔や体にベタベタしたものをつけるのはごめんだと思いながら社会に合わせて最低限のケアと化粧をしているが、毎年春になると見た目を小マシにしよう、またはもっと主体的に楽しもうという意欲が湧いてくる。2、3ヶ月凝ってみたあと、見た目より快適さを優先したくなる夏の訪れとともに急激に冷めるというのがお決まりのパターンだ。いつもは5月頃だから今年はちょっと早めかも。今回はジェルネイルと、あと眉ワックスに興味が湧いている。眉ワックスっていうのは脱毛ワックスと仕組みは一緒で、いい形の眉を縁取るようにワックスを塗ってそれをベリベリ剥がしていらん毛を抜くらしい。怖すぎる。
今日はちょっと小説が進んだので嬉しくなって、夕飯のあと早速アニメを観ながらジェルネイルを塗ってみた。ちょっとムラになったけどなかなか満足した。まあでもあんまり似合ってはない。子どもの頃から手がでかくて指が節くれだってるからネイルが似合わないんだよな。あと指先の皮膚をむしる癖があるので手がぼろぼろなのだ。マットコートがあるともうちょっと馴染んだかもしれない。
あと正直、爪をかわいくしたくて塗ったというより、剥がしたくて塗ったという方が正確かもしれない。ジェルネイルはピールオフタイプという、落とすのに薬剤の要らないタイプがあって、お湯でふやかしてぺろんと剥がすのだそうだ。ものすごく気持ちが良さそう。昔よく木工ボンドを手のひらや手の甲に塗って乾かして、それを剥がすのが大好きだった。剥がれた木工ボンドには指紋や手の肌理が残るのも爬虫類の脱皮みたいで好きだった。あれをコスメという文脈で大手をふってやれるのだから、やらない理由はない。それにしてもジェルネイルを塗るにあたってコツなどを検索してみたけど、ネイルする前の状態の爪のことを「自爪」っていうらしい。すごすぎる。つまり装飾を施した爪も含めて「爪」だから呼び分ける必要があるわけだが、こういうのもレトロニムと呼ぶのだろうか?爪の概念の拡張だ。日本語だとネイルという外来語を活用することでなんとなく呼び分けられる気もするが、英語圏ではどうなっているんだろう。今これを書いてる瞬間もキーボードを動きまわる指先のネイルが目に入って、早く剥がしたくてたまらない。