昨夜は犬街ラジオだった。北野さんは餅のほぼ100字小説。その後のトークで鏡餅をどんどんずらしていく話が面白かった。橙と段になった餅、という構成は非常に強靭なので多少ずれても鏡餅として成立する。たとえば人が飼い犬や飼い猫の頭にみかんを置いて写真に撮る時、そこでは犬や猫が餅に見立てられている。実際は橙だがみかんを乗せるところも多いだろうし、昔は餅が3段だったが100均やスーパーでは2段の方が多いくらいだ。今軽くググったら鏡餅は干し柿の串と合わせて三種の神器に見立てられているという説が紹介されていたが、そうなの!?根拠とかないけど怪しい気がする。誰かが意外と近年に言い出した説の匂いがするぞ。しかしそうして諸説出るのも鏡餅のミニマムな構成あってのことだ。トークで出たのはたとえば上の橙をどんどんずらしていいって、レモンやトマトにしたらどうなるかという話だ。トマトはいいな、かなりいい。友だちの家に飾ってあったら突っ込むかどうか迷った末にやめるくらいの塩梅だ。
谷脇さんが朗読したのはバクを買ってる鬼のお兄さんのラップ風掌編。鬼、バク、獅子舞はそれぞれ違いはあるけれど、「厄を食べる」という共通点が見つかって面白かった。厄は祓うという言葉もあるように、掃いたって吹いたっていいはず。でも食べる。谷脇さんいわく「手に負えるくらい厄は生態系というか、サイクルに戻す」という表現になる。
※2024/02/09追記 「鬼が厄を食べる」のではなく、幼稚園では豆まきのあと歳の数だけ豆を食べながら「弱虫の鬼いなくなれ!」「いじわる鬼出ていけ!」などと言って、身中の鬼を退治する。でもそれだと歳を経るごとに鬼が増えていくよねえ(追記ここまで)
昨日はひたすら仕事ばっかりしていて時折パニックに陥った。機嫌よくごはんを食べながら、突然強い焦燥感や無力感が湧き上がってきて叫びだしそうになる。まあなぜ仕事ばかりしているかといえば、寝込んでしまってさんざんさぼってきたからなんだけど。早く日課人間になりたい。
深夜3時に起きて仕事をしながら、どうしても日課時計のアイディアが頭の隅から離れないので24時間時計のムーブメントを買うことにした。しかしこの商品を買うのはなかなかバクチみたいなものだ。というのも昔は国内に24時間ムーブメントを製造しているメーカーがあったのだがすでに販売終了していて、今は自動翻訳とおぼしき支離滅裂な商品説明の商品しか買えないのである。評価は「針が動かない」「不良品だ」「秒針が1日20秒ずつずれる」「静音タイプとあったのに普通にカチコチ音がする」と軒並み低い。しかし24時間時計は本当にマイナーな存在らしく、他に選択肢がないのだ。立派な時計ブランドが作っていることもあるがそれは安くても4000円くらいするので、色々いじりまわしたいこちらとしてはちょっと抵抗がある。というわけでお金をドブに捨てる羽目になるかもしれないがムーブメントを買った。今年の目標は「雑に作る」なので、何はともあれ日課時計を試作してみよう。