2024/02/21 さよならEvernote

hachimoto8
·

PCを立ち上げるといつも立ち上げっぱなしのデスクトップ版Evernoteが勝手にログアウトされていた。ログインしようとしてもなぜか「サポートされていないクライアントです」と出て弾かれてしまう。Evernoteは最近急に値上げをしたり、無料ユーザーの使用できる機能をものすごく絞ったりまたやめたりと不安定な状況が続いていたこともあり、この際移行先として選んでいる人の多いNotionに移行することにした。Evernoteは2012年から使っていた。当時は大学生で、なんでもメモしておけるということにワクワクしていた。日記をつけてはやめてみたり、短歌のアイディアをメモしたり、料理のレシピをストックしたり、色々なことに使った。Webクリッパーという拡張機能がこれまた画期的で、面白いと思った記事をまるごと保存しておけた。バイト代で「ScanSnap Evernote Edition」を買ったのは今では若干苦笑してしまう思い出である。パッと見はオシャレなプリンターのような見た目で、取り込んだ紙を入れるとスキャンしてEvernote上にアップしてくれるという物で、私は面白かった講義の資料などをスキャンして保存するのに使っていた。当時はいわゆる自炊が流行っていて、今のようにスマホで写真を撮ったらPDFに変換してくえるアプリなどなかったのだ。就職してからもヘビーユーザーで、一時期は有料プランにも加入していた。それを思うとちょっと寂しさはある。

今凝っているサービスはDynalistで、日常のToDo管理と仕事用の文章構成や編集に使っている。日記はしずインがあるし、読みたい本や夢日記は自分用のDiscordでつけているし、となるとNotionでやるのはなんだろうか。まだインポートが終わったばかりで何もわかっていないが、かなり多機能だと聞いている。

急にキッチンに取り付ける水切りカゴが欲しくなって、スリーコインズで買ってきた。京都に越して6年が経とうとしているが、皿を洗ったあとの水切りカゴがうちにはなかった。なぜかこれまで買おうと思わなかったのかわからない。皿を置く半空きの戸棚に直接しまって乾くにまかせていた。スリーコインズのカゴは面白いくらい、キッチンの洗い場の頭上にぴったり収まった。棚板に引っ掛けて吊り下げるタイプのカゴである。でも、トイレ用のスリッパも前から買おう買おうと思っていたのに、それは買い忘れてきたことに気がついた。人が引っ越し後にてきぱき整えるような生活上のちょっとした改善点はこうして永遠に先延ばしされていく。

犬街ラジオは北野さんがお休み。ゲストに星野いのりさんが来てくださった。BFC5の打ち上げで対面していたのに「初めてですよね~」とか言ってしまった。失礼きわまりない。名古屋で過ごした土曜日の日記を読んだ。谷脇さんはアメリカのスーパーヒーローに殴られた友人の話、星野いのりさんは俳句連作「犬の街」。俳句において季語は気候変動と関係なく暦の上で決められているので実際とズレがあるが、時代とともに所属する季節が移り変わったり、住んでいる場所によっても歳時記が違ったりするという話が面白かった。オリジナルの季語を盛り込んだ俳句が評価されれば、他の人が真似をして定着して新たな季語となる場合もあり、それは俳人にとっての憧れであるらしい。

そういえばウグイスのさえずりって、(俳句から型の決まったさえずりに話が飛躍するのも失礼かもしれないが)なんかの拍子で個性的な鳴き方をする個体が現れて、で、それが「イケてるじゃん」ということになって、その地域で鳴き方が大きく変わるってことはないんだろうか。方言があるとは聞いたことがある。離島などでは「ホーホケ」と短く鳴く方言がよく見られるらしい。繁殖相手の獲得競争が熾烈でないのでその鳴き方でも大丈夫、というような分析がなされていた。さえずりも楽じゃないし、楽できる環境ならそうなっていくってことだろう。たとえば生息地域に轟音を立てる大きな工場ができたら、声が大きく高く節は単純になるとかないんだろうか。

@hachimoto8
なるべくしょっちゅう書く/始めないし終わらない/これで完成でいいや