メンタルクリニックで知能検査を受けた。WAIS-Ⅳというやつだ。ウェイスと読むそうなのだが何度覚えてもワイス、またはワイズと読んでしまう。
単語の意味を説明したり、似たカテゴリの2つの言葉の共通点を答えたりなどの言語を使うものや、積み木で模様をつくるもの、記号を探すもの、図形の並びを補完するもの、暗算、数唱など覚えてないけど10種類くらいのテストがあった。各テストが終了するごとに「どうでしたか？」と聞かれて、3分の２くらいに「いつもやってる脱出ゲームに似てるなと思いました」と答えた。私は反射神経を問われるアクションゲームが苦手で、極力ストーリーのない謎解きゲームや脱出ゲームばかりやっているのだ。積み木パズルなんかはもろに似ているし、数字のパスワードを覚えてナンバー錠を開けたり、簡単な暗算をしたりするものよくあるのでなんだか楽しかった。
言語で説明する問題は「自分、もっとやれるんですが！」という感じだった。ほんとはいっぱい言いたいことが思い浮かんでいるんだけど、それは問われていることから逸脱していたり、うまく言葉にならなかったりして、得意と思っていただけにかえって悔しかった。
数唱は2〜9個くらいの数字を口頭で言われてそれを復唱したり、逆から言ったり小さい順に言ったりする。これは4個くらいまで余裕なんだけど7個を越えてくると如実に前半の数字が水につけた綿あめみたいに消えていくのが恐ろしかった。壁に数字を視覚的に投影するイメージと音の節回しをあわせて記憶した。苦労した割に粘り強く答えられたように思う。暗算の文章題もそうだけど耳に入ってるのに内容があんまり聞き取れていない、すぐ忘れてしまうことが多かった。「並べかえは小さい順でしたっけ？」「倍のみかんを持ってるのは花子さんだっけ、太郎さんだっけ？」という感じである。
図形の補完や記号の書き写しはなんとかやりきったけど、途中から難しくなるのと疲れるのとで「どうでもいいな」と感じて正直興味が失せていた。心理士さんにも「早く終わらないかなと思いました」と率直に言った。すごく疲れて帰ったらぐったりしてしまった。結果が出るのは3週間後である。