2024/03/09 悔いが残る焚き火

hachimoto8
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同居人とその友人と一緒に焚き火をした。うちにふるさと納税でさつまいもがたくさん来たので焼き芋をしましょうという話になったのだ。私が午後に府外で仕事だったので我々二人だけ早めに支度をして出発。途中でリンゴと香燻ウインナーを買い足した。

昨今は焚き火マナーが厳しくなっているけれど、その場所は焚き火ができる場所として地元でぬるっと愛されている。注意看板にも「火の後始末はしっかりと」と書かれており、それはつまり火の使用自体はOKということで、多分土地所有者の厚意なのだろう。週末には必ず何組か見かけるが、この日は3月には珍しくみぞれの降る寒い日で、我々しかいなかった。杉の落ち葉と柴、薪になりそうな木切れを集めて火をつけると30分ほどでいい感じの焚き火になった。暖かい火のそばにいるとみぞれも風情くらに思えるから不思議だ。焚き火は山にあるものを拾ってやるのが楽しい。ただ火を起こして食材を焼いたり煮たりするだけなのだが、体を動かすことで働いた充実感が湧き起こってくる。対比としてデスクワークにまとわりつく虚しさを再発見する。認めたくないけれど人間の身体はある程度環境の中を動き回ると気持ちがいいようにできていると思う。アルミホイルにさつまいもやリンゴを包んでセットした。昼前には友人も到着し、香燻ウインナーをあぶって食べた。めちゃくちゃおいしい。焼き芋は1時間ほどで火から出したが、ふかし芋という感じで焼き芋らしいとろとろした仕上がりには到達しなかった。リンゴは順当においしい。友人がタイで仕入れてきたという自家焙煎したコーヒーを飲ませてもらって、こちらもおいしかった。

13時前に自分だけ離脱して山を降り、午後の仕事に向かった。そもそもなぜこんな慌ただしいスケジュールになっているかというと、同居人が焚き火に誘っておいて「焚き火だけどこの日に決まったから」と事後的に日取りを決めてきたからで、この件は今もうっすら根に持っている。大体、時間を気にしながらやる焚き火なんて、焚き火の良さを6割がた消し去っているではないか。慌ただしかったせいで焼き芋もゆっくり焼けなかったし、暖かくなるまでにもう一度焚き火のリベンジをしなければ。次はパン生地を仕込んでパンを焼いてみたい。

仕事はとどこおりなく終了。途中にあったイオンの輸入食料品店で、値引きになっていた羊名人とヒッチーズのマーメイド味のソフトキャンディを買った。海外菓子に多いマーメイド味やユニコーン味などのファンタジックなフレーバーはだいたい同じ味をしていて、わかっているのに時々買ってしまう。激烈な人工香料をほんのりミルクっぽさで包んだような味が多い。ヒッチーズは初めて食べたけどパール系のピンクやグリーン、鮮やかなマリンブルーやパープルなど色ごとに味が違っていた。どれか忘れたけどひとつめちゃくちゃに洗濯洗剤の味がする色があって笑った。

帰宅するとほどなくして同居人も焚き火を終えて帰ってきた。お互い猛烈に煙くさいまま、くたびれて数時間だらだらしていた。同居人が塩豚と野菜のスープを作ってくれたので夜はそれを食べた。

@hachimoto8
なるべくしょっちゅう書く/始めないし終わらない/これで完成でいいや