時間との差別化

はいファイ
·

普通に会社に所属して仕事をしているサラリーマンとは思えない昼夜逆転生活をしている。さすがに逆転は言い過ぎだが、半逆転くらいはしている。普通のサラリーマンは3時まで起きてない。

それは、リモートワークやフレックス制の恩恵を受けているということでもあるが、ただただ怠惰に身を任せているだけでもある。実際寝不足で体の調子がおかしくなっている。ショートスリーパーとかでは全然ない、むしろロング。いつまでも寝れる人間でありながら、同時に深夜になるといつまでも起きてしまう人間でもある。時間は永遠であってほしいと常に願っているのに、時間という激流に毎回巻き込まれて傷を負う。逆らえないことを知りながら逆らわずにはいられない本能。

ところで今日はコメダ珈琲に行った。しかも行く前に本屋に寄って、ele-kingの最新刊を買い、コメダでそれを読みながらピザサンドとコーヒーを食らうという優雅な休憩を摂取した。深夜もさることながら、日中も好き放題しているなと思う。ele-kingは、紙で読んでいてもまるでインターネットを見ているかのような気分になりとても楽しい。電子音楽系、クラブミュージックをこの深度でずっと刊行し続けてくれるのは本当にありがたい。

雑誌、全然買わなくなったなと思う。大学生時代は、カルチャーかぶれをしていたので、音楽はもちろんアートや映画、デザインなどの特集の記事も気になってはよく買っていた。書籍では味わえない(敷居が高い)、新しい世界の扉が、めくりたくなる魅力的なタイポやレイアウトでデザインされている。たとえ内容が薄くとも、ページをめくるという運動と展開を込みでの体験が、そこに構成されている気がしていた。今はすっかり、その体験よりも、内容の薄さが気になってしまう側に行ってしまった。あの当時ほど、そういった雑誌の刊行自体が少なくなったのもあるだろうけど。いや大いにある。周りとの差別化や実験性を披露する余裕はもうないのだろう。

コメダの卵たっぷりピザサンドは、やわらかくて、お腹いっぱいになりました。コメダは分厚い体験を提供してくれます。