彼のひどく美しい佇まいは人間ですら神聖的な何かを感じていたようで。今となってはもう何もないが、侵してはいけない何かを己も心の微かに感じとっていた。(―――…………そんな島根もせいぜい、)今日は空気がやけに綺麗だ。彼が去ってから永らく開けていなかったカーテンを思いっきりざっと開ける。彼の残像を捜して、光差すバルコニーから手を伸ばした。haj1mar徒然に