「高知なまらぬくいわー♪」
「またおんみゃあは……」
「高知は寒くないの?」
「寒くはねーがよ」
膝の上に乗せ、抱きしめた高知がもぞもぞと動くのを視界の端で見る。
あーなまらぬくい。天国だ。
その小さな身体の体温を余すところなく享受したくて更に抱き締めると高知が呆れたようにこちらを見てきた。
「なにー」
「いんにゃ」
高知の頭を撫でれば彼が照れたように顔を背ける。それが面白くてずっと撫でていると彼が己の腕を軽く叩いてきた。何。かわいいな。
「ていうか高知はいっつもそったら格好で寒くないの?」
「好きでこがな格好ながやし、ひやいことはないが」
「冬の北海道だったら即凍死だよ凍死」
「そりゃーそうやろうな!」
「それにしても高知なまらぬくいからもう離したくないわ」
そう言ってふふ、と笑うと目の前の彼が照れたように口を真一文字に結び身体を回転させて僕の頬に手を添えてきた。
そのまま甘く口付けられる。バードキスを数回された後にニプルキス、スロートキスと移ってゆく。次第に火照る身体に蓋をせずこちらからもキスを仕掛けると彼が笑った気配がした。