Comprehensible Input とは「理解可能なインプット」という意味で、外国語習得方法の一つです。自分にとって理解可能なインプットを大量に行うことで、リスニングはもちろん、スピーキングも自然にできるようになる、というもののようです。
インプットだけでスピーキングまでできるようになるかどうかについては懐疑的です。自分が困っているのはどちらかというとリスニングであり、スピーキングはできたら儲けもの程度に考えているので、 Comprehensible Input を実践してみることにしました。
今 36 日目です。 1 日 1 時間くらいやっています。リスニング力は身についてきたようなそうでないような。正直良くわかりません。まあでも語学学習ってのはそういうもんですね。
自分の方法として、適当に YouTube 動画をつまみ食いしています。自動字幕はオンにしています。難易度について、 10 分の動画で辞書を 1-2 回引く必要がある程度の動画が自分にとってはちょうどいいみたいです。それ以上辞書を引くことになるような内容は結構難しいです。そもそも Comprehensible Input において辞書を引く必要があるかどうかについては諸説ありますが、自分はわからない単語があるのは気持ち悪いので都度引いています。難しいなと感じた動画は途中で切り上げています。
動画の内容については、とにかく自分の見たいものを選んでいます。面白そうな動画でも、ゲーム実況などはスラングが多くて全然わからない (= 辞書を引く頻度があまりに高い) のでやめました。あとは「ベーリング海の一攫千金」とかも面白そうなんですが、ピー音が多いし、波がうるさくてそもそも聞こえない部分が多く、語学学習教材としては向いてないですね。結果としては、割とプログラミングの解説動画を見ることが多くなりました。
以下面白かった動画:
ノルウェー語を Comprehensible Input で身につけたという話。語学学習者が興味があるコンテンツの一つとして「どう語学を学習するか」というメタな物があると思うんですが、 YouTube が推薦してきたのでみました。他の人が同じメソッドを実践してどうなるかというのは大変興味深いですね。
人間の肌を傷つけない刃物の仕組み。
ファミコン (NES) で円周率を計算する方法。
視聴者が作ったゲームエンジンをプロがレビューするという動画。なんとコードを読むことなく README からの解説で 30 分終わってしまった。続編ではちゃんとコードを読んでいます。
プログラミング言語 Zig の今後の展望について。サムネの "It Comes. It Cs. It Conquers?" は「来た見た勝った」をもじったものと思われます。
「モナドは自己関手の圏におけるモノイド対象だよ」を解説するとこうなるという動画。これでもピンと来ないですが、まあ抽象概念の解説は難しいですね。
勉強法。暗記法をゴリゴリがんばるよりも、自分が持っている知識からネットワーク作ってったほうがコスパいいですよ、という話。
マイケルジャクソンの一生について。エンターテイメント系の動画は、ネイティブが容赦なく喋るので単語レベルが高く苦労するんですが、この動画は比較的わかりやすかったです。
色について。中盤で言っている Imaginary Primaries とは XYZ のことと思われます。
外国語を学ぶ極端な方法の紹介 (その国の囚人になる、など)。なお、この人の動画はほとんどがジョークです。
Web サイトデザインのお手本を解説する動画。最初の文字や絵がでかい部分を "Hero Section" というんですね。ところで静的コンテンツのことを "Real Estate" といっているように聞こえるが、自分の解釈はあってるんだろうか…?
日本語の「てにをは」は、ネイティブにすら説明が非常に困難な概念であるが、そういった概念は言語には往々にしてある。それをどうやって習得するかという話。英語だと冠詞の使い分けとかかもしれません。