いろんな答えがあると思いますのであくまで1例と捉えてください。
ぼくなりの「いいUI」とは「記憶に残らないUI」です。
なんのこっちゃ。と思ったそこのあなた。
少しだけ思い出してほしいです。
あなたが利用したサービスで触れたUIで強烈に覚えているものとかはありますか?
たぶん多くの人はそんなに思い当たるものは無いと思います。
すぐ思い出せるとしたらそこで何かしらの感情が動いたんだと思います。
「何したら良いのかわからない」
「思うように使えない」
「思っていた画面に移らない」
「少し苛立ちを覚えた」
などなど。
これはぼくの持論ですが、「使っていて不便だな」と感じるものほど記憶に残るのかなと思っています。
ユーザーがサービスを利用するなかでそういった不快な気持ちにさせてしまうUIはあまり良いものとは言えません。
つまり裏を返せば「触れたUIを思い出せない」ということは「それだけスムーズに思い通りに操作できた」ということ。
「迷うことなく、思い通りに操作できる」ということはそれだけ良い体験(UX)を提供できているのではないかと。
回りくどくなってしまいましたが、これがぼくが「記憶に残らないUIこそがいいUIである」と思う理由です。
余談ですが、UIってターゲットによって適性解が変わることも知っておくと良いかもしれません。
例えば、銀行のATMのUIやコンビニの支払い方法選択のUIなどとYoutubeやインスタグラム、TikTokなどではUIが全く異なると思います。
うすうす気づく方もいらっしゃると思いますが、こうした違いがあるのは使用する方の年齢層や年齢幅が前者と後者では大きく異なるためです。
前者はご高齢の方まで利用することを想定し、文字やボタンのサイズを大きく、はっきりとわかりやすく丁寧に表示しています。
一方後者は余計な説明を省き、アイコンとミニマムなテキストで補足するようなもので基本的に直感的な操作をできるような形になっていたりします。
そもそも媒体や利用用途が異なるもので比べてしまっているのでアレですが、利用者の属性によって求められるUIが変わるよってことだけを頭の片隅においていただけたらと思います。
最近寒くなりすぎて着る服がわかりません。
みなさま風邪を引かないようご自愛ください。
ではまた。