Julian Lageの新譜『Speak to Me』とそのインタビューがとても良かったという話。
彼といえばトリオの印象だったので、ビブラフォンやピアノ、サックスにクラリネットと多様なプレイヤーが登場している。
個人的にはジャズギタリストのリーダー作は、トリオ編成のほうがバンドアンサンブルとしても聴き心地が良いし、個性も活きているように思うので好き。
しかし、今作のコンセプトが「トリオの自由度を6人で出せるのか?」ということらしく、多人数でありながらどのセクションも影に隠れることはない。また、Julian Lageが各パートの譜面を書くのではなく、それぞれのセクションでインプロヴィゼーショナルな曲作りをしていったらしい。
『Speak to Me』というタイトル通り、互いに優しく語りかけあっているように、それぞれのセクションが互いを支え合っていて、邪魔することなく個性を発揮している。それがリーダーのためではなくて、奏者全員のために語っているのが良い。
約1時間のアルバムでありながら、各曲は4~5分がほとんどで聴きやすく、ジャンルも多岐にわたる。それでいて、やはりJulian Lageのギターは唯一無二で素晴らしい。
この中では、私がエレキギターのブルース畑なこともあって、Northern Shuffleが一番好き。