この間行ったベボベのミニアルバム発売記念イベントのアーカイブが観れるようになっていたので振り返った。
ベボベの音楽的ルーツはナンバガやスーパーカー、TRICERATOPSというイメージだったが、それは事実ではあるものの名前や音楽的繋がりのわかりやすさを優先してのものだったらしく、より根底には洋楽、正確には80年代以降のポスト・パンクやニューウェーブがあるそうだ。ただ、00年代初頭の最盛期の下北系ギターロックがレミオロメン、アジカン、ACIDMAN、フジファブリック、ART-SCHOOLなどなどのUKロックないしインディー・ポップのようなバンドが二大流派で、そことの差別化のためにグルービーな16ビート、4つ打ちを取り入れていったという流れがあった。
『天使だったじゃないか』は、現在のシーンではもはや4つ打ちが主流になり、分厚いギターポップもいなくなったことで、ここに回帰してきた作品となった。だからこそ、8ビート、ハムバッカーで深い歪みのギターサウンドなどを取り入れている。
CD音源は確かに分厚いギターが気持ちいいのだが、ライブとなると3ピースバンドには当然一本しかギターがないのでどうやるのかが楽しみだった。映像でも足元のエフェクターまでは確認できなかったが、アンプはいつも通りSHINOSだがギターはテレキャスデラックスでハムを使っていた。会場で聴いた感じは割と歪みは浅く、メイプル指板らしい明るいサウンドだったのだが、映像で見返してみると、マイクの関係もあるだろうが、結構歪んでいた。
まあ当然といえば当然だが、ライブでの音のほうがパワーがありつつ抜け感があって良かったので、今はツアーもやっているし、さらにGalileo Galileiとの対バンも発表されて、とてもライブに行きたい欲が高まった。
どちらのバンドも生活に根ざした曲を歌うので大好きなのだが、そういえばライブ(live)という言葉も生活だななんてふと思った。