アリプロに続いて、10代の多感で繊細で盲目でお馬鹿な時代を支えてくれたSoundHorizonの話をします。
忘れもしませんあれは中学2年生の夏休み少し前。小学生の時からの友達がある日わたしに渡してきた1枚のCD。「はみとちゃんなら良さが分かると思う」というなかなか大仰な言葉とともに受け取ったそれは、サンホラ同人時代の作品「Chronicle 2nd」でございました。
当時のわたしの感想は「衝撃」そのもので、物語音楽というひとつのジャンルを初めて知った瞬間でもありました。ミュージカルに既に馴染みがあったので、なんの違和感もなく受け取れたんですね。あとはJimangがかっこよくてさぁ……(Roman以降はコメディ担当感が強まりましたが、銀色の死神はほんとにカッコいいんだぞ!!!!)
まあとにかく、友達の言葉通りに綺麗にドボン、したわけでございます。奇しくもメジャーデビューを控えていたタイミングでの出会いだったため、その後「Nein」までしっかりアルバムやシングルを買い続けました。グラサン入りのバカデカ箱が届くの待てなくて発売日に通常盤買うためにアニメイト並んだからNeinはCDが2枚あるんだぜ。馬鹿だろ?
高校進学後、サンホラを布教してくれた友達とは進学先が違ったため疎遠になってしまいましたが、サンホラによって新たな縁を紡いでいくことになります。mixi全盛期からTwitter登場、浸透までの期間がちょうどJK~JD時代だったもので、カラオケオフとかにかなり積極的に参加したりして年上のお兄さんお姉さん方に可愛がって頂きました。あれは今でもなかなかできない経験だったと思います。
で。まあ繊細で多感でお馬鹿な時代でしたから、死生観というものにひとつ大きな影響を受けました。そもそも未就学児時代に宝塚のエリザベートで死生観と性癖を植え付けられてしまったくちなので諸々を加速させたと言っても過言ではないですが、「Moira」という作品により「死」というものが怖いものではない、むしろその概念だけが人々に平等に訪れる救い、みたいな風に考えるようになりました。今でもSH作品で最推しは冥府組です。θ様早く迎えに来て♡(うちわ)
まあ大人になって、というか社会に出て、実際に肉親の死が訪れたりして、色々経験した今では、死ぬこと自体は抗えないものであるから平等であることには変わりないけど、自死はまた違うものだなあとは思うようにはなりましたが。
ただ、最近のSH作品に関しては(おそらくRevoさん本人の中での意識の変化があったんやと思いますが)昔のものを好きな人間(わたし未だにRomanやElysionから抜け出せない)からしたらちょっと首を傾げるというか、変わったなあって思ったりしています。わたしはわたしで色々と抱えるものがあるので、反出生主義についてとか描かれているとチラ聞きした最新作の絵馬に関しては仮に自分の思想が否定されていたりしたらと思うと怖さもあって全く触れていなかったりします。発売当時BD再生環境なかったから、ていうのもあるんですけど。
いやでも現代日本を舞台にするもの、待ってたんだよな……SHの影響で大学時代は外国語選択ドイツ語ですからね、わたし。ちょうどイドイド発売直前だったので。いちおうまだ発音だけならできるよ!笑
……話とっ散らかったな。まあとにかく、わたしという人間を語るときに、サンホラとアリプロは外せないのよ、という話です。久々にカラオケ行きたくなってきた。昔は歌い分けカンペ作ってまで歌ってたんです。うふふ。