4月4日

はなかがり
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外国文学でけっこうあるあるなのだが、小説を描いた経緯が「はじめに」に事細かに記されているのを見るとかなりうんざりする。知らない人の知らない人の関係性が、しかも外国作品だとカタカナで記され、古いものだと公爵夫人、などの肩書きがつく。読んでいられたものではない。

それならばはじめになど読み飛ばして本文を読めば良いのにと思うかもしれないが、はじめににはカタルシスを感じられる可能性もある。はじめにの意味がよく分からなくても、本文を読んだ後にその意味が全て繋がったり、語り手の真実が明かされたりとミステリ要素が含まれている作品は少なくない。

が、今回読んでいるものはそういう類ではなくただ書き手が「なぜ私が書くことになったかというと」と知らない人間の話題で盛り上がっているのでめちゃくちゃ文句を言いたくなってしまった。本文に入った途端におもしろくなった。読み飛ばせば良かったじゃん!!!