お店の前に並べてある花器を眺めていたら、おじいさんが伸びをしながら出てきて、店先にいる私に気づいて少し恥ずかしそうにしながら「いらっしゃいませ」と言った。店の中にはおばあさんもいて、かわいらしい花器とマグカップなどの小物がきれいに並べてあった。昔は花器だけを扱っていたが、最近は小物も扱うようになったのだという。小さなものから大きなものまで、とてもセンスが良く、どうしてもひとつ欲しくなってしまった。ピンク色のガラスでできていて、ひねりの入った四角柱の花器をひとついただいた。仕事は横浜だけど入社式だけこちらで、と言ったら、お祝いね、と丁寧に包んでくださった。おじいさんは手書きで領収書を作ってくれた。「ありがとうございました」と書いてあった。