仕事をしていたら落ちこむことのほうが多いのですが。
昨日、「心が折れるかと思ったけれど、ここまで頑張れた」と言ってもらった。出かけるのは通院のためだけで、それも往復タクシーで寄り道もなし。ほとんど家から出ない生活。それを十年続けてきた人に。
昨年末から関わり始めてまだ数ヶ月だけど、電車もバスも使えるようになった。地域のイベントに参加して、スーパーやホームセンターに買い物に行って、歩いて桜も見に行けたよって、笑ってくれて。
もうねー、嬉しかったなーーーーーーーー!!
わたしの関わりなんてただのきっかけにすぎないし、わたしじゃない誰かでも同じような今があったかもしれないけれど、それでも人生を変えるひとつのパーツになれたかもと思うと本当に嬉しいし、やりがいを感じる。大袈裟じゃなく、自分の仕事が誰かの人生に繋がっていて、悲しいときもあるし、プレッシャーもあるけど、やっぱり喜びも大きい。
医者のように直接的に命を救うことはできないけど、わたしにもできることがあると思える。
病院で働いていると退院することに目を向けがちで(間違いではない)、それから先の生活にフォーカスする余裕や幅がなかったりする。でも、退院してからがまた始まりなんだよなと思う。
ひとりひとりの生活があって、こだわりがあって、それってすごく大切なことだと思うから、関わる中でどれだけその人らしいこだわりを引き出せるかは、セラピストの力量だなと日々痛感します。
病院はこちらのテリトリーだけど在宅はそうじゃないし、いろいろと悩みも尽きないけど、向いてないって思ってた若いころのわたし、PTを辞めなくてよかったよー!
今は胸張って言えるー!
そして落ち込んだときはよく聴くP!nkのこの曲。
これからもずっと聴くと思う。