20240601
午前中ひとりで国立新美術館の展示を見た。コロナ禍の合間に考えさせられた情報のスピードであったり、距離感を考えさせられる。その後、ギャラリーにも行った。パレスチナ関係の署名をしている人がいる。
20240602
「虎に嵐」をみはじめた。轟みたいになりたいものだ。
20240603
一昨日、EとSで浅草へご祈祷に行った。ご祈祷した寺でおみくじを引いたら私は凶だったのだが、これ以上、下に降ることはないですよ、とSは呟いていた。それから、私を入れた3人のLINEグループが、朝に「お祈りしました」と言い合うグループLINEに変質した。
20240604
豚山で髭もやしつきの全マシアレを注文。隣の巨漢2人のうち1人が早めに食べ終わり、隣の巨漢に、大丈夫?食い切れるか?、と聞いている。
20240605
銀だこ立ち飲み。2杯目に呑んだジムビームハイボールの匂いが土っぽい。大木裕之の上映会にいく。最初に上映した8ミリはカットとカットのつながりに何らかの連関性をあみ出せた。そこからはみ出てしまう別の音や映像の色といったノイズによって、ある一連の時間が途切れてしまう。これと、これとは...と考えているのに、スパッと裁断機で脳内で作られたイメージの紙が裁断されるみたいな感覚。私という主体が映像を見て考えている...!なので、映像の骨組みに迷い込んだ様な、建築的な体験をした。これはもしや、構造としての映像なのかもしれない。その骨組みに入った私は名付けようのない、いい出会い、その場限りの映像との関係な気にさせた。上映が終わった後、学生時代にアルバイトをしていた所の学芸員をみかける。多分忘れてるだろうな、と思った。そしたら、あなたは映ってた?と聞かれて、私かと思ったら奥の座席の人に対してだった。
20240606
としまえんのハリーポッター行きたいなぁ。遊園地みたいな所と美術館。今年の横浜トリエンナーレ良かったなぁ。作品と作品の関係がしっかりしていたけど、飲み込まれそうになるのが怖かった。資本主義に批判的な作品が集められたのに、展覧会という一時的で消費的な活動にすべて吸い込まれてしまう。最後の部屋のすぐ近くにショップが併設されていたから?唐突に縄文の作品挟み込む意図は何?ある意味で魔法学校というか、錬金術師のなせる錬金術かもしれない。けれどそれは、検問から逃れるhow to を教わる展示であった。バランスとして優れているものだが、果たしてよいのだろうか。大衆がセンセーションと感じる作品をどこか鈍くさせてないのかな。
20240607
安部公房「壁」読了。
20240608
昨日焼肉を食べた人事で働くKに職務経歴書と履歴書を送って相談。Kは監査役を人事業務と兼務しており、仕事が順調そうだ。
20240609
Tと串カツ田中に行った。チンチロで初めて田中がでた。それからミスド。その後カラオケでEXILEの「Carry On」を歌った。高校生ぶりで楽しかった。思えば、「Choo Choo TRAIN」のダンスを体育祭のために練習したこともあった。教えてくれた諸先輩方は元気だろうか。
20240610
坂口安吾「堕落論」読了。
岸田とドキュメンタリー「94歳のゲイ」をみた。被写体となっていた94歳のゲイ、長谷さんは詩人で現代詩手帖に入選している。ドキュメンタリーでは、長谷さんの詩や当時の選考委員である谷川俊太郎の見解が描かれていた。上映後、私は、あの詩どうだった?、と岸田に聞いた。岸田は、あの詩は象徴詩で今となっては流行りになっているが、当時としては画期的であったかもしれない、と話していた。私は岸田に結婚祝いとして酒を奢る。ドキュメンタリーでは、久保さんが遺書をしたためて、他人に頼るなんて恥ずかしい、と話すシーンがあった。それを見た岸田は、浅田彰が過去にエイズにかかっても平気で死ぬのが最強の人であると語っていたの思い出した、と言う。結婚できてよかったな、と私は岸田に伝えた。異性愛の婚姻はある。が、この国での同性婚は認められない。その歯痒さを抱えながら私は岸田に酒を注いだ。
20240611
電車に乗っていたら宮田亮平みたいなおじさんを見かける。眼鏡のフレームを確認したら同じだった。
20240612
男性同士のグループについて考えるためEXILEばかり聴いている。ATSUSHIとTAKAHIROの存在とは。90年代の盛り上がりにかけるゼロ年代という言葉は死語の様に消え去りつつあるのだけれど、その中でも秀でていたグループだと思っている。
20240613
Eと歩いた。Eが私に、働きすぎて臭くないか、と聞いてきた。私は、蓄膿炎のため分からない、と答える。
20240614
栃木から戻り、BUGとアーティゾン美術館に行ってきた。ブランクーシの作品は中原佑介のブランクーシ論を読んでいたから知っている。あの日々の生活で絶対に話さない「台座の問題」よりも、ブランクーシ自身が撮影したアトリエの写真の方が今回の展示のテーマとなっていたような。昨今よくみられるアー写や正式なセルフポートレート(誰とはいえないが、腕を組んだキュレーターや肌の照り返しなどの)で散見されるバッキバキのルッキズム。ある種、現代の写真技術が顕にした写真によるイメージの問題は様々。ポートレートとは論点がずれるかもしれない。が、セルフプロデュースという観点からいえば、ブランクーシはアトリエの写真を自ら撮影した写真しか公開するのを許さなかった。それでいえば、ブランクーシにとって展示室に設られたアトリエ空間は理想のアトリエだったのだろうか。こう斜めの見方をしてしまうのは、院生時代に古典的な美術教育観を押し付けてきたであろうあの教授と重なるから?それはともかく、ブランクーシの彫刻と台座の関係であったり、眠る顔のモチーフなど、実物の作品の情報量は写真よりあった。
20240615
未来のレモンサワーというものがある。呑んでみたが未来感は不充分だった。
20240616
卓球バー時代のHさんが社長になっており、おめでとう御座います、と伝える。
20240617
「虎に翼」を戦後までぶっ通しでみた。
20240618
大雨。スコール。
20240619
百瀬文「なめらかな人」読了。
帰り路。小道を歩いていたら、院生の頃にいた根元氏のことを思い出した。ゼミの帰り路で大通りを避けて、小路をあえて歩く彼は教員として働いているらしい。西千葉近郊の人づてに仕事へ向かう彼をみた、というのを聞く。誰にも読まれない日記をモレスキンにしたためていた話とかもあった。元気にしているのかな。
20240621
地元の書店が閉店していた。街から本屋が消える。ショック。
20240623
国立新美術館「遠距離現在 Universal / Remote」読了。
Kと人生相談。履歴書の志望動機を見てもらったら、ラブ&ピースみたいな志望動機だな、といわれる。Kから離職後の手続きについてと、国からの就職祝い金の存在をご教授頂く。アーティストになれない一般市民の助成金。Kと渋谷で麻婆豆腐を食す。
20240624
tofubeats「First Album」を聴きながらハローワークに向かった。夏のアルバムといった感じ。
夜、前の職場に顔を出す。Eから紹介された人ずてに同期の1人がホストになっていた話を聞いた。いろんな人生があるもんだなと思う。
20240625
下北沢のカレー屋でカレーを食べた。古着屋で古着を見てまわる。はじめはアロハシャツを購入しようと思って散策していた。が、鷲のワッペンが入ったシャツの方に惹かれてそっちを購入。
最近、KOMOREBIの「Giri Giri」ばかり聴いており、Spotifyのランダム再生で急に流れてくる。耳がいたい。
20240626
Where is Ana Mendieta? のSpotifyを聴いた。展示の企画をしたときに、美術展はプレゼンテーションだからよい、という言説を思い出した事がある。これは史学の問題とも近い。歴史家は歴史をすべて記述できない。それは、E・H・カーの「歴史とは何か」に書かれている様に、話し言葉すべてや一個人の体験みたいなものを記述として持ち出す事に限界がある。が、キュレーターはそれも考慮して歴史の見せ方を考えるべきで、一方の価値観が分からないというのは、諦めである。その諦めみたいなものをどう鑑賞者に見せていくのか。それをやるには、トークショーしかないのだけども、川村のいま行われているアンドレの展示では、なぜメンディエタのトークショーをもうけなかったのだろう。作品主義に偏ってしまってたりしないのか。けれども、そのフォーマリズムを受け入れる姿勢は80年代の美術館がやってきた感覚と近いかもしれない。
キーファーの映画をみて、作品もみた。キーファーと同い年、或いは同じ世代で日本の戦争について反省的な画家はいるのかと検索したら、いなかった。
20240628
カール・アンドレみるために川村まで。東京駅のバス停は、実は南北線の日本橋駅の方が近いと知る。美術館について展示を逆走した。逆走した方が現代に近い作品から時代がくだるのでみやすい。そして、アンドレの作品と常設展の作品がどう関係しているのか考えてしまった。110展示室で行われていた[20世紀の彫刻:金属を素材とした作品より]では、台座と彫刻の関係について考えさせる作品が並んでいる。ブランクーシの眠れるミューズはアーティゾンで展示されていた作品よりも、台座が荒っぽい。そのためか意図的に制作されたのではないのか。
アンドレの作品はカタログに掲載された梅津元の論考によれば、その上を歩くことで音を意識させられたらしい。が、私は聴覚よりも嗅覚の方が敏感に反応した。鉄鯖の匂いを展示室に持ち込むという感覚が当時の人にとっては新鮮だったのではないのか。
帰りに佐倉から西船橋に向かい、Kanda & Oliveiraの福田尚代展もみた。
20240629
酔って深夜に公園で折坂悠太の道を歌った。そしたら犬の散歩をしているおばさんが隣のベンチで涼んでた。よかった。
20240630
歌ってみて、祖母がいとこの結婚式の際に詩吟をうたっていたのを思い出す。
EとSで悪霊を取るための縁切寺に向かった。おみくじを引いたら私はまた凶がでた。2回目に引いたら大吉だった。激辛担々麺を食べてシーシャを吸って帰宅する。