幼い頃毎日保育園への往復に通った、河川工事された川沿いの道を歩いていた
両岸をコンクリートで固められた浅い川を、「ねこ」と大きく印刷された段ボールが流れてきて、私の目前で不自然にスローダウンした
これは拾わねばならないと思い川へ降りようと思うも、高さがあり怖い
降りるのは危ない、と思った瞬間、箱の上流すぐ隣に真っ白なお布団が現れた
しっかりした厚い敷布団のようだった
いかにもそこへ降りなさい風に箱と共にお布団がゆったり流れるので、私はお布団に降り立ってねこの箱を拾った
箱には耳と目が比較的小さい、手足としっぽがごん太な茶トラのおとなの猫が大人しく入っていた
茶トラはおとなしく、私になでられるがままだった
人間みたいな顔だなと思って目が覚めた