鬼滅の刃、読了──
大泣きしながら読みました。未来への希望とか他人への無償の愛みたいなものが、まっすぐな言葉で伝わってきて、誰かのことをすごく大切にしたい気持ちになりました。
4年くらい前の、それこそブームの最盛期に追いかけていたのですが、推しが生き残るのか死ぬのか分からないドキドキもあって、あんまり落ち着いて読めていなかった気がします。こんな話だったんだ……知らなかった……
血縁が好きなので、兄弟がたくさん出てきてうれしい。"すべて"がそこにあるんですよ！継国、不死川、時透あたりが好きです。姉弟だけど冨岡もかなり刺さりました。
以前はもっと少し邪な気持ちで読んでいたんですけどね。あまりにも光の物語なので、心の竿がひしゃげてしまいました。
世の中には色々なつらいことがあって、未来は明るいと断言するのは難しい。それは事実だし、だからこそ、「現実ってそういうものだよ」と間違いのない答えに逃げるのではなく、「それでも生きることはすばらしいんだ」と誰かにうったえ続けることの強さと、作者の覚悟や愛を感じて、ジーンとしてしまいました。
ラストだけは相変わらず飲み込めていないけどね。それを差し引いても、また読みたいと思えるお話でした。
はねず