あちらの世界へようこそ

色々な活動をしていると、

友達も、知り合いも増えてゆく

そうすると、ひとり、またひとりと

あちらの世界へ渡ってゆく

なかには自分で死を選らんだ友人

出張先で突然死した同僚

進行性の早いがんで亡くなったお世話になった人

好きだった祖父も事故死だった

死ぬことなんて

あたりまえすぎるほどあたりまえなこと

だけど、

どんなに年を重ねた人も、少しでも長く生きたいとおもう人いれば、早くあの世から迎えが来てほしいとおもう人もいる

わがままは百も承知で、パートナーより先に死ねたら幸せと思う

心中しようとして、結局自分だけ死ねなかった人の気持ちはいかばかりか

私たちの場合、年齢差から言って、それは自然ではない

いつか私が見送ることになる可能性のほうが高い

無意識のように、私はパートナーの、いつかくる死におびえている

朝、目が覚めたとき、

長いトイレから戻ってこないとき、

そしてたまに、

いつも先に帰っているはずの、彼の車がなかったとき

すっと心臓が止まりそうになる

失いたくないという今にしがみついていて

今、このときの生を、ただ、愛おしく思う

@haramaki
はらまきやぎです。40になったら、自分のために文章を書こうと思います。誰かのためにはたくさん書いてきたから、これからは自分のために、少しずつ。