先日、とある活動の交流会に参加してきました。
県内各地から、活動をされている方たちの交流会です。初めてのかたも、久しぶりの方もいらっしゃって、皆さん、色々と話がはずんだようでした。
参加者には、大学サークルの後輩たち(卒業は20年近く前だからはじめましてなんだけど)も参加してくれたし、さらに、私が大学サークル在籍中も知らないレベルの、30年以上の大先輩も参加してくださり、下は18歳から上は70歳代までの経験値も様々、活動実績も様々な、楽しい交流会でした。
私は、大学時から社会人2年目くらいまで、社会人サークルにも所属していて、その時のサークルのマネージャーさんも今回参加されていて、過去私が在籍中にやらかした様々な失敗話で盛り上がりました。(今もそのサークルのマネージャーさんをされています)
そのマネージャーさんも、サークルの主宰も、当時、ちょうど今の私と同じくらいの年齢だったんだなと思うと、なんだか信じられません。そういうことってありませんか?
そういった、何十年という年月を経て、こうやって声を掛け合いながらお互いの生存確認をする、という関係は、なんだか素敵だなと思うのです。
当時の、血の気も引くような失敗も、それだけ年月が経てば、笑い話にもなるなあと。それを笑い話として受け取ってくれる周りの皆さんの許容力の深さこその話ですが苦笑
少し話が戻るのだけど、大学サークルの30年以上もの大先輩の話。この方は、男性なのですが、女装が趣味のお方です。数年前の交流会で出会った時は、素敵なワンピースできてくださっていて、今年も期待したのですが、今年は男装でございました。
さてさて大先輩について。最近夢中になっていることとうかがえば、音楽を聴くことにはまっているとのこと。そして、ぜひ見せたいものがあるのよ!と、鞄やポケットをガサガサ。そうして見せてくれたのは、手のひらにすっぽり隠れるくらいの小さい装置。正方形の少し平べったい立体の装置で、片面には、単4電池が数本。そしてその背面には、むき出しの基盤が。
「なんですか?これ?」
「これね、手作りのMP3再生プレイヤーなのよ」
「え!?すご!」
基盤のほうには、microSDのスロット、そして、イヤホンジャックがついていて、これで今のお気にいりの音楽が聴けるようになっている。USBの差込口もあったような。無造作に輪ゴムでくくられていて(たぶん乾電池が外れないように)本当に手作り感のあふれる作品だった。
こんなものを手作りできるなんて!と根っからの文系の私は驚いたのだけど、聞くと大学では理系の電気課程だったらしい。とはいえ、サークルも留年、中退が多かったと聞くので、聞いてみるとご多分に漏れず、大学は中退してしまったとのこと。
その後の人生まではうかがえなかったが、今夢中になっているという歌手名を伺って、あとでyoutubeで検索してみようとメモを取った。
「この年齢になるとね、この人の歌が、心にじんと染み入るのよ」と。
人生いろいろ。
男も女もその間の人もいろいろ。
話を聞くと、人生のいろいろなものが垣間見えて、本当にその人の生き方や生きてきた年月を尊敬する。
いつの日か、また社会人サークルでご活躍する姿を拝見できるといい。
なんだか、手作りのMP3の装置に、その大先輩の人生が詰まっているように感じた。
若いパワーも年寄りのパワーもそれぞれに見習うところがある。迷いながらも時に腐れるかもしれないが、道を外さず、真摯に生きていきたいと思うのです。
応援されながら、応援しながら、人生の愛おしい一幕を抱きしめながら。