アパートの横に咲いている桜が、その寿命を尽くす前に緑への生まれ変わりを始めていた。
よく晴れた青空を背景に見えたその景色は、堪らなく美しかった。桜の寿命ってこんなに短いっけ?
桜は花の咲く瞬間よりも、散っていく時の方が美しい。それはきっと、そこに寿命があるという事を僕らは直感で感じとってしまうからなんだと思う。
きっと、どんなものでも美しいものには寿命があって、その寿命が尽きる時が最も美しい瞬間何じゃないかって時々思う。それは星でも、花でも、生き物である僕らも、みんな変わらない。
唯一例外なのは、人が生み出す「作品」。
詩や小説、音楽、映像、そうした部類の芸術作品は謂わば「情報」になれる。その情報を保存出来る媒体と復元する技術さえあれば、それらには寿命という概念がなくなる。言葉も、音も、光も、噛み砕いていけばディジタル上ではただの0と1でしかないからね。そこに寿命もくそもないよ。
ただ、そんな作品にも消費期限というものはきっとあって、一生同じ作品を忘れずに好きでいることなんてほぼ不可能に近いし、仮に死ぬ直前まで愛せたとしても、死んでしまったらあの世へは持っていけない。でも、絵や彫刻などの、実体を持った作品に寿命があるのは確かだよね。それらが壊れる瞬間は、きっと物凄く美しいんだろうなぁ。
結局僕は何を書きたかったんだ、これ。ん?自分でもよく分からない。兎に角、春って季節がとても好きだって事!そして、桜は咲いても散っても本当に美しい。その美しさに恋をすることはないんだけどね。そう、そんな感じの事を言いたかった!多分!
こうして何か文を書き始めると、どんどん頭が回って指先が止まらなくなって、無限に溢れてきてしまうのでここで辞めておきます。
では、お休みなさい〜。