なんにもなくなってしまった。

茶新晴
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なんにもなくなってしまった。

やりたいと思えることも、楽しいと思えることも、作りたい料理も。

理由はわかっている。1〜3月の繁忙期だ。はじめての役割をもらって、責任感で押し潰されそうになりながら駆け抜けた。やったことないことはわからないし、先輩には怒られてばかりだしで、毎日足取りが重たかった。平日は仕事ばかりで、休みの日は疲れを癒やすので精一杯だった。「心」を「亡」くすと書いて「忙しい」とは、昔の人は良い漢字を作ったものだ。

年度が変わり一区切りついたところで、平日の夜や休みの日に、何をしたらいいかわからなくなってしまった。心の中から、気持ちが湧き上がらなくなっていた。なにもかもどうでもよくなって、ただただYoutubeのshorts動画をスワイプする日々だった。

これはいけない。漠然といけないと思うけど、どうすればいいのかわからないから困っているのだ。

いまは本当にどうすればいいのかわからないが、息を吐ききったら自然と吸えるように、気持ちを吐き出すことで新しいなにかが見えてくることを願って、この文章を書いている。