アナログイラスト備忘録

haru
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公開:2023/12/23

久しぶりに絵の具、というか筆を触りたくなったので紙に絵を描いていた。ついでに工程と道具を記録してみた。

アナログはほぼ我流で、たいてい水彩、マーカー、ペンを組み合わせて描いてる。

  1. アイデアスケッチ

アルコールマーカーとペンでぴゃーっと描いたもの。青い絵の具とゴールドマーカーで、中世ヨーロッパの彩色写本のパロディみたいなことをしたいと思う。

  1. 下絵と下塗り

分厚いコットンペーパー。コールドプレスなので紙の目は粗い。2年くらい前、ガチ初心者の時によく分からず買って、あとからやたらといい紙であることがわかった。なんだかすごくもったいなくて、もっと上手くなってから使うべきだなどと思ってたんだけど、最近好きな絵描きさんが「紙は使わないまま置いとくと風邪をひいたり劣化するからどんどん使うことにした」と書いていたのを思い出したので、使わないまま使えなくなるよりはいいかと思って出してきた。

紙が削れないようできるだけ消しゴムを使わないようにするし、デジタルイラストのようにその場での試行錯誤はできない。不透明水彩を薄く塗って古紙っぽくするのが好きだ。キャラクターはアイデアスケッチの時よりちょっと大人びている。

今回使った絵の具と筆。アンゴラの固形ガッシュが好きでよく使う。青と赤は鮮やかにしたかったので、ゴールデン社のQoR。筆はPrinceton Aqua Elite、丸筆の16番で、これは先端を使って細筆並みの線も引けるので汎用性が高い。

  1. 塗りとペン入れ

水彩のことは実はほとんど何も知らない…いちおう経験者にごく基本的なことは教わってるんだけど雰囲気でやっている。しかも短気なのでたいてい紙が乾かないうちに別の色を塗ってえらいことになる。今回もやらかした。私にイラストを教えてくれた人は「塗りの段階で何か失敗しても、っていうかたいてい何か失敗するから、気にせず後の工程でリカバリするんだ」と言っていた。

顔周りの細かいところや影つけにはアルコールマーカーを使う。

マーカーはOhuhuのを使っている。大容量だし、ニブが柔らかく使いやすい。影つけに使うことが多いのでいろんな種類のグレーを揃えている。

ペン入れをする。

これでかなり締まった感じに。 

ペンはサクラクレパスのピグマ。アメリカではマイクロンというブランド名で売られている。コミックアートの人はほぼみんな持ってるんじゃないかと思うくらい普及している。めちゃくちゃ使いやすい。

  1. 仕上げ

ゴールドをメインに装飾の色付けをする。

この時使ったのはパイロット社のゴールドマーカー。そこそこ箔押しっぽい質感のメタリックゴールドになるので楽しい。手軽に彩色写本ごっこをするならこれが最適だと思う。日本で「ペイントペン 極細」の名前で売ってたもののはずだけど、今は取扱いがないかもしれない。

完成してからスキャンしたものはこんな感じ。最初のスケッチを除くと、制作時間は3時間半くらい。

@haru
イラストと漫画を描いています。 harukakanata.squarespace.com