●はじまりはアロマセラピー
実はハマる前の自分は、香水の香りは「百貨店一階の化粧品屋さんから漂うくさい香り」という印象しかなくて、あまり好きな方ではなかった。
しかし、ひょんなことからアロマセラピーにハマり、ハマるととことんやりまくり、気になったら試さずにはいられない性分の私は、アロマの精油をホホバオイル(あの無印とかに売ってるボディマッサージなどに使うオイル)に混ぜて作る「香油」というものの存在を知って、自分でいくつか作ってみた。当時、高校2年生くらいだったと思う。
けれど聞き齧りの知識でそんな簡単に作れるはずもなく、できるものはどれも似たような香りばかりで、「どうしたらもっといろんな香りが作れるのだろう?」と調べていくうちに当時隆盛していたSNS「mixi」の交流掲示板で「天然香料を使った香水」があることを知る。(確か「天然香料香水スレッド」みたいなところだった)
そこにいくつかブランド名が書いてあり、値段を調べると当時の高校生の私のお小遣いでは買えるような値段ではなく落胆していたところ、「天然香料ではないけど香りが和っぽいものが多くそんなにキツくなくて、尚且つ値段が手頃なブランド」として「武蔵野ワークス」というところが紹介されており、すぐさまサイトをググってチェック!
確かに5ml単位で購入できて値段も千円前後だったりするものもあったので、試しに3種類ほど購入したのが私の初の香水。
届いたのは「蓮の花をイメージした香水」や「金木犀の香水」「菖蒲の葉をイメージした香水」。やはり実際に店頭で嗅いで選んでいないので苦手なものもあったが、それまでの「百貨店一階のようなむわっとした香り」とは違っていて、「香水といってもいろんな香りがあるのだな」と目から鱗だった。
そこから何かが堰を切ったように香水へのハードルが一気に下がった。
大学生でアルバイトをし始めるようになって自分で自由に使えるお金が増え、初めてボトルで香水を買うようになった。
初めて買ったボトル香水はジェニファー・ロペスの「スティル」という、日本酒の香りがエッセンス的に入ったベルガモットの香りがメインのちょっと甘めの香水。大学の子からは「なんかレモンティーみたいな落ち着く香りがする。なんかつけてる?」と良く言われた。今でもこのボトルは取っておいてある。
社会人になったら、初給料ではシャネルのNo.5の1番濃いエキストレパルファンを買い、給料をもらうたびに何か理由をつけてはボトルを買いをちょこちょこと繰り返すようになった。
●現在…
昨年11月半ばに男児を出産し、今育児真っ最中で、子どもの嗅覚が鋭敏ということもあって香水をつけることは産前よりめっきり減ってしまった。
今年の誕生日当日にフレグランスメゾンのゲランというブランドのエステにいったら、マッサージのときに体に塗るボディオイルからすでに良い香りで、マッサージの時からすでに香りで癒された。
「ああ、良い香りで癒されるのはやはり良いな」と改めて思った。
これは香水に限った話ではないが、今、信じられないような円安や物価高でいろんなものの値上がりが続いているが、欲しいと思ったものはすぐに買っておかないと日本に来なくなったり、ブランドごと潰れたり、法外な値上げで買えなくなったりもあり得る。
しかし手元にはまだ半分も使い切っていない香水ボトルたちがゴロゴロ…
まずはこの子たちが半分以下になったら考えるのが先決かもしれない。