Twitterを見てると大学生に向けてNHKテキストの「100分de名著」シリーズを読むといいと唱えている人がいた。まとまった体系的知識がつくし、名著をとてもわかりやすく解説してくれているからということだった。
僕は大学生ではないが、常日頃技術書ばかり読んでいる傾向があるので、社会・人文系の本も読んで教養をつけないとなぁと思っている。
今日、本屋さんに行ったら上述したツイートをふと思い出した。NHKテキストのコーナにいき「100分de名著」を漁ってみると12月号が中江兆民の『三酔人経綸問答(さんすいじんけいりんもんどう)」があったので購入してみた。
昔、西田幾多郎の哲学書を読んで挫折した身なのでこういった解説書はとてもありがたいなぁと思った。
冒頭の部分を読んでいると対話と対論(ディベート)の違いというのがあって面白かった。
対話というのは価値観の違うもの同士が話し合い、別の論へと導いていくもの、つまりAという論を持った人とBという論を持った人が対話をしてCという論へとすり合わせていくということで、ディベートはAという論を持った人とBという論を持った人が意見を戦わせ結論をどちらかに寄せることという話だった。
そしてこの三酔人経綸問答は問答であるから対話であるということだった。まだまだ、冒頭の部分しか読んでないが100分de名著を読むのが楽しみだ。いつか原著にも挑戦していきたい。