年始あたりにＸのTLをなんとなく眺めていたら、「ドーナツの穴」というゲームに出会った。制作者のポストによると、このゲームは「こたえのない問いにこたえるゲーム」だそう。ゲームの名前の由来であろう「ドーナツの穴の所在は？」という質問や思考実験に答えていく。
こういった問いに答えながら自己分析を行うことが好きだし、せっかく春休みで普段よりも時間があるのだからと思って遊んでみた。ここから先はネタバレになるので、もしよければ自分で遊んでみてから読んでほしい。URLを貼っておきます。そして差し支えなければ、あなたの答えも教えてくださると嬉しい。あなたが私のことを知ろうとしてくれるのであれば、私もあなたのことが知りたい。
ドーナツの穴
【質問と回答】
問1：ドーナツの穴はどこまでなら存在する？
回答：完全なるドーナツの形をしているときにのみ、ドーナツの穴は存在していると思う。一口でもかじって、そのドーナツがもう繋がった輪っかになっていないのなら穴は存在していない。
問2：一生どちらかしか食べられないとしたら、お肉？お魚？
回答：少し迷うけど、お肉。もちろんお寿司、焼き魚とお魚の料理も好きだけど、お肉を使った料理のほうが好きかもしれない。焼肉とかしゃぶしゃぶとか。あと、自炊するときに調理しやすい、買いやすいと感じるのお肉。健康にいいとか、そういうのは考えてない。
問3：たこ焼きを半分にしたとき、どこがたこ焼きと呼べる？
回答：半分にしてタコが入っている方も入っていないほうもすべてがたこ焼き。半分に割ったときにタコが入ってなくても入ってても、料理が変わるわけではない。それに私は個人的にタコが苦手で、タコを取り出して食べてから生地の方を食べるけど、生地だけだとしてもたこ焼きではないと思ったことがない。
問4：RPGで協力的ではない村人を許せる？許せない？
回答：許せる。ゲームの話だから全員を協力的にすることも出来るのだろうけど、そんなに物語がするすると進んでしまっては面白くない。協力的でない人がいるのもまた世の中。ぽっと出の勇者なんて、信用ならないかもしれないのだから何かクエストを課すくらいがちょうどいい。疑ってかからなきゃ。
問5：「そんなつもりじゃなかった」を許せる？許せない？
回答：許せない。質問のときに、「あなたを傷つけておきながら、その一言で済ませようとしたら」という文言もあったからこの答え。そんなに傷つかないなにかがあって、だとしたら許せるかもしれない。この質問を見たとき、「じゃあ、どういうつもりだったの」って聞き返す自分が自然と想像できた。それに、きっとその後も許すというよりは「もういいよ」と諦めてしまう気がする。ただ、相手にこう思うのなら、自分がその状況になったときに言わないように気をつけなければならないけどね。あんまり自信ないや。
問6：植物に命はある？ない？
回答：ある。人間とかとは若干違う気もするけど、花が咲く→枯れる、みたいに生と死のサイクルを繰り返しているなら命はあると思う。
問7：ワープ装置でいちど分解されて再構築した自分は、連続している？していない？
回答：していない。きっと自分には分解された感覚なんてないのだろうけど、なんとなく少し自分が別物になるんじゃないかって怖くなる。でも、現実世界でこの装置が普及したとしたら、最初は拒むけど便利なところに負けて使ってしまう気がする。実際に使ったら答えが変わるかも。
問8：質問者のことをどう思う？いい性格？それとも、性格がいい？
回答：いい性格。どちらかというと。ただただ質問をしてくる人（おばけ？）だと思っていたので、この質問をされるまでこの子の性格なんて考えもしなかった。「性格がいい」というのを優しいだとか、そういう要素と捉えてしまったから、そこまで分かるほど接していないし...と思って。たまーに、若干とげがある？と感じる言葉があったような気がして、こっちを選びました。
問9：健康な人の中からくじで選んだ人の臓器をドナーが必要な複数の人にわける制度、いいと思う？だめだと思う？
回答：だめだと思う。いわゆる臓器くじっていうものだけれど、複数の命が救われるかもしれない一方で選ばれた人は亡くなってしまう。くじで選ばれた人の権利は？尊厳は？誰かを救うために、誰かを殺すのはよくないと思う。自分が当事者でないから、こう考えてしまうのかもしれないけれどね。
問10：スワンプマンは人間であるといえる？いえない？
回答：いえない。記憶はあるけど、実際にはその記憶にある出来事を経験していないのなら同じ人間とはいえない。枯れ木だとか沼の泥が雷と反応して生まれるだとか、あまりにも得体の知れない生き物でしょ。と、思ってしまうけどなあ。
問11：スワンプマンを臓器くじの対象にするのはあり？なし？
回答：なし。スワンプマンも生まれた時点で、個人の尊厳だとかが発生すると思う。しかも、今まで生きてきた人間と同じ見た目をしているなら見分けるの難しそうだし。自分のことをスワンプマンと自覚している保証もないし。何を対象としてもなし。
問12：質問者に嘘ついた？
回答：ついていない。ちゃんと今の自分の本心を答えた。こういう診断みたいなの、こうありたいっていう理想の自分で回答してしまいがちだから、今の自分で回答しているのはなんだかんだ初めてかもしれない。
問13：うなじの「重み」、振り払う？
回答：振り払う。感じても感じなくても、そんなこと言われたら振り払ってしまう。ばかばかしいな、というか何言ってんだとは思うけどね。
問14：あなたは部屋からでたい？それとも、部屋にのこる？
回答：部屋から出たい。理想の自分なら、みんなに優しくありたいから残るって答えたかもしれないけど、正直こんな部屋にひとりぼっちで残されるのはごめんだ。まだまだやりたいことあるし。でも、私が残らないせいで出られないおばけの子、ごめんね。ゲームの世界だから、残ってもよかったのだけれど、嘘はつきたくなかったから。
問12で答えたように、今まではこういう質問に理想の自分が答えることが多くて、現実とのギャップに苦しむことが多かった。本当はこうありたいのに、今の自分ではこうなれないって。そんなのも全て振り払って答えた結果、こんな感じです。ゲームを遊んだ人は分かると思うけど回答後には他の人たちの回答の割合が見れて、割と多くの人と同じ回答が多かったように思う。
あまり、悩むことなくさくさくと進めたから30分いかないくらいで終わったけど、人によってはきっと時間をかけて考えてじっくり答えを出す人もいるんだろうな。配信でこのゲームをプレイしている人も多いから、今度アーカイブを見よう。すこし、その人のことが知れる気がする。楽しみだ。
ちなみに私はゴールデンチョコレートが好き。