数年前から春先は花粉症を患っている。目についてはかかりつけ医でアレジオンを処方してもらうのでどうにか過ごせているが、鼻の方は周辺が荒れるほど垂れてくる。
鼻炎薬も処方してもらえばいいのだが、アレルギー目薬の処方を希望して止まらない鼻水にこれは花粉症と思っていても、自分が真の花粉症とは認めたくないのである。
そういうわけで嗜好品を兼ねた鼻水対策はできないかと探していたところでたどり着いたのがカリス成城のハーブティー「ネトルブレンド」である。
今年はすでに飲用を止めたが、なんとなく効いている気がしている。ほんの少し鼻水の出が弱い気がしている。
ネトルの和名はセイヨウイラクサ(西洋刺草)、葉にはトゲが生えているらしい。アレルギー疾患の「体質改善」をしてくれる。花粉時期にはエルダーフラワーにもお世話になっているがこちらは「症状緩和」とのことで、花粉地獄から抜け出るにはネトルの方が良いようだ。
基本的にブレンドティーで飲んでいるが、一度だけネトル単体で挑んだことがある。感想は……草。ハーブティー事典にも「緑茶によく似た(中略)草の香りと味」と書かれており意見の一致をみた。
「ハーブ&スパイス事典」には「食用」との記載がある。試しにレシピを検索してみたところサラダやスープがヒットした。
もっと面白い使い方として、1世紀のギリシャではワインで煮た種を催淫剤としていたらしい。
12世紀の人によれば、ネトルのオイルは数か月こめかみに塗り続けると「物忘れが軽減する」とか。