美術館のはなし~エミール・ガレ展

harulune
·

松濤美術館の『エミール・ガレ展』をようやく観てきた。

いつもと違う道順で向かったため軽く迷ったり、「ここに動物病院なんてあったかな?」などと話しながら、毎回誤って右折する道路で今回も迷わず右折した。訪問に時間があくとはいえなぜいつも間違えるのか。うろうろしたが開館の10分程度前には到着。開館と同時に無事突入。

月光色ガラスが美しい! しかしなぜ蝉なんだ。田舎育ちのわりに成長して虫全般が苦手になってしまったので、美術品の虫モチーフがあまり好きになれない。なんて損をしているんだと思うが生理的にダメなものはダメ。

淡い青色は優しい色合いで心を落ち着かせる気がする。ただ「月光色」の名になるのが疑問だった。ということで検索したが、なるほど濃い青の中に輝く月の光は淡い青だ。月の色ではなく月の光の色、ということでようやく納得した。月本体の色をイメージしてしまっていた。

次に気に入ったのは勿忘草の器。小花柄がとても可愛い。勿忘草モチーフの刺繍してみようかな、などと思ってしまうくらい。

ニンフと唐草の花器(たぶん)も好き。淡紅色……よりももう少し赤味が強いと思うが、色合いが可愛らしい。

2階会場にはガラス工芸の技法一覧が貼られていた。かなりの数で一度読んだだけではさっぱりわからない。ガラスにガラスを重ねたり、わざとクラックさせたり云々。

家具も手掛けていたと知ったのが本展示での一番の驚きだろうか。そちらも細かかった。

長期連休中の朝イチだったからなのか人出はそこそこであまりストレスなく観れたと思う。楽しかった。