愛すべき輝く犬たち

晴麻
·

12月に入っても昼間に暑い日が続いていたが、日が暮れるのが早くなるにつれ寒暖差も大きくなり、一年の終わりが近くなってようやく冬本番という気がしてきた。

駅前やショッピングモールではイルミネーションが冬の夜を彩り、行き交う人の目を楽しませている。とてもきれいだ。

この時期、夜に輝いているものといえば、イルミネーションと散歩中の犬の首輪ではないだろうか。「お前は一体何を言っているんだ?」と思われそうだが、首輪を光らせている犬は、夏はあまり見掛けなかった。しかし今の時期は、夜道を歩いていると、多くの犬の首輪がピカピカと光っている。七色に輝く首輪をしたポメラニアンもいれば、黄金色の光を放つ首輪をした柴犬もいる。ショッキングピンクに照らされたチワワだっている。暗闇の中で光って動く彼らを見るたびに、ちょっとしたパレードを見ている気持ちになり、思わず目で追ってしまう。微笑ましくなって頬が緩んでしまうし、いいものを見たなあと思う。先ほども買い物に行く時に、遠くでギラギラと点滅してちょろちょろと動く光を見た。

今夜もどこかで首輪を光らせた犬が「ここにいますよ!!」とアピールをしながら安全に散歩を楽しんでいるのだと思うと、なんだかほっこりする。愛すべき輝ける犬たちを見掛けると、冬の夜もいいものだと思える。

@haruma
アラサーの日常を綴ったとりとめのない日記です。