ラッパーのライムのようなタイトルになってしまったが、実際のところ、30代に入ってから代謝が落ちていることを思い知らされる。日頃から運動をしていれば違うのだろうが、私の辞書に運動という文字はないので、食べたら食べた分太る。しかも年末から食べてばかりだったので、すっかり腹が臨月の妊婦さんのようになってしまった。母性のままに腹を撫でたところで私の場合脂肪しかない。我ながらワガママ過ぎるボディに育ってしまった。持病のためにもよくないので、筋トレと散歩くらいははじめたい。しかし、今は体調がすごぶる悪い。年末からずっと腹を下しているのだ。
地元の大きな病院で、予約していた乳がん検診のついでに診てもらうことにした。院内は年配の方が圧倒的に多く、中には咳き込んでいていかにも体調が悪そうな方もいた。なんだかこちらまで具合が悪くなりそうだと思った。そんな中、検診を終え、次に内科で診てもらうために待合室で待った。モニターに番号が表示されたので診察室に入ることになったのだが、人としばらく話していなかったので声のボリューム調整が下手になっていて、入る時に「はいどーもー！こんにちはー！」と思ったよりもデカい声が出た。漫才師の登場のような挨拶にも関わらず、先生は笑顔で迎えてくれた。持病のことも鑑みて、念の為と採血と尿検査までやってくださった。胃腸炎と診断され、整腸剤を出してもらえた。いい先生だった。
病院の帰り道、久しぶりに見た夕陽が綺麗だった。私の腹の中はゴロゴロと凄まじい雷が鳴っていたが、ちょっとだけ元気が出た。