かわいい子どもたち、卒園おめでとう

haruna_tsujita
·

かわいい子どもたちの卒園式に行ってきた。

ここでのかわいい子どもたちとは、私の前職である保育園看護師1年目のとき、0歳児クラスに入園してきた子どもたちのこと。私は保育園の看護師でありながら、0歳児クラスの担任でもあったので、私が初めて受け持った子どもたちとも言う。(0歳児クラスの担任は当時6人いて、私はそのうちの1人)

彼らが3歳児クラス(=年少)に上がるときに私は保育園を辞めた。なので、みんな私のことはたぶんほぼ覚えていない。でも、私にとっては初めて受け持った忘れられない子どもたち。その子たちが、今日卒園した。

この子たちと出会ったとき、私は20代前半。新卒で入職した病院は(悪口をいまさら言うつもりはないけれど)非常にアレな職場で、当時の私は逃げるように病院の看護師を辞めた。というか退職しなかったらいま生きていたか少し危うい。「もう病院では働けないし、私はこれから先まともに仕事ができないかもしれない。」と思うくらいには自分の全てがぼろぼろだったし、転職して保育園に勤めることになったのも、もう他に選択肢がなかったから。夢とか希望とかそこには一切なかった。

そんなときに出会った子どもたち。0歳児クラスは年度の途中で1歳になる子が入園してくるから、初めて出会った時はみんな0歳。まず、みんな歩いてなかった。というかひとりでお座りできない子もいたし、寝返りがまだの子もいた。慣らし保育が始まってパパママと離れるとき、みんなこの世の終わりかのように泣いていて、この子達が保育園に慣れる日は来るのかなと思った。そして、何度パパママに「お熱があります」のお迎えのお電話をしたっけ…

思い返すとまとまらない感情になってしまうけど、0歳から1歳の、赤ちゃんから子どもに移り変わっていく大切な時期に関わらせてくれてありがとう。毎日みんなに会えることが嬉しくて仕方なかった。愛を与えていたつもりで、きっと私の方がもらってた。

そんな子どもたちが、6年の月日を経て、立派な卒園児になっていた。保育園で働いていた時は、この子達が卒園するまではここで頑張るぞと思っていて、でも私は他にやりたいことを見つけてしまい、その願いは叶わなかったのだけど。

今日、子どもたちがひとりずつ前に出てきて卒園証書を受け取り、保育園で楽しかったことや大きくなったらなりたいものについて緊張しながらも大きな声で話す姿が本当にまぶしくて、胸がいっぱいになった。行事にお呼ばれしてこの子達に会うたびに、「仕事、変えてよかったのかな」とうっすら頭をよぎっていたけど、その気持ちが溶けていく気がした。私にとっても、人生のちょっとした一区切りになった。

1億回かわいいと言っても足りないくらいかわいい子どもたち、卒園おめでとう。これからみんなが歩む道で、たくさんの幸せに出会えますように。