撃たれる覚悟のある奴だけだ。
これは私の座右の銘であり、私が敬愛する、私立探偵のフィリップ・マーロウの名言とされている(※実際はもう少し文脈が異なる)言葉である。自分がやったことを相手にやり返される覚悟を問うものである。
私はこれをモットーに、行動する際は他者を傷付けない方法を取るようにしている。それゆえ、他者を不快にさせた場合は過度に自分を責め、相応の罰を求める節があり、それが私の鬱屈した性格を形作っている。
底知れぬ優しさは、時に己の首を絞める真綿のようである。私自身もそれを理解していて、それでいて自己犠牲を辞められない。どうしたものか。自省はつづく。