紙の本が好きだ。紙に印刷された文字を、物語を目で追い、脳内で情景を想像しながら読む。その瞬間が、この上なく楽しい。
紙とインクの独特な匂いも好きだ。これを嗅ぎに書店に通っていると言っても過言ではない。想像と匂いの相乗効果もあって、本を読んでいるときは、アッパー系のドラッグをキメてトリップしたかのような多幸感に包まれる。
何歳まで、紙の本を読み続けられるだろうか。
私は生まれつきの眼疾患で見えづらく、その上毎日スマホを見る生活なのも相俟って、日に日に視力の低下を感じている。しかし電子書籍にすると、紙の本を捲る時のときめきは感じない。拡大鏡を試してみたが、乱視もあるせいか、全ての度でピントが合わない。
本を読める今のうちに、どんどん読むのがベストだろう。
ちなみに好きなジャンルは純文学とコージーミステリー。サスペンスを読みふけっていた時期もあったけど、脳内で光景を想像してしまう読み方の人間としては、精神不調を引き起こして日常生活に悪影響を及ぼしたため、今は読まないようにしている。
好きな作家は梶井基次郎と吉田篤弘。
皆さんのオススメの小説(でなくても可)を教えてほしい。けどその前に自分の積ん読をどうにかした方がいい。間違いなく。