最後の登園

hase0831
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公開:2025/3/31

娘の最後の保育園登園を見送った。今日はいつもの教室ではなく、広いホールでみんなで1日お別れを惜しみながら思いっきり遊ぶそうで、夫と一緒に娘を引き渡したらすぐにお友だちの中に飛び込んでいった。

遠くから「バイバーイ!」と手を振る娘を頼もしく思いながら、夫と喫茶店に寄った。娘を初めて保育園に預けた日に寄った同じ喫茶店。似た席を探して座り、夫とコーヒーを飲みながら小一時間ほどいろんな話をした。同じ喫茶店、似たような席、同じようなコーヒーの味。初めて娘を保育園に預けた朝、ものすごく身軽になったような、自分の一部をどこかに置き忘れてきたような気になったのを思い出した。

娘は確かにわたしの一部だったが、だんだんそうではなくなっていく。彼女は彼女なりの価値観や考え方を持って、わたしや夫とは違う人間になり、違う人生を歩んでいく。そういうことが、はっきりと実感を持ってきたのをしみじみと感じていた。