こういうのも良い思い出話になるんだろうな

hase0831
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公開:2025/4/15

保育園卒園と比べて、小学校入学は慌ただしいものだった。何度も当日の持ち物をチェックして、よし、と思ったのに、なぜか「入学式当日はランドセル不要、なぜなら勉強道具を持っていかないから」と思い込み、娘と手ぶらのまま一緒に家を出てしまう。学校が近づくにつれ、ランドセルを背負っている新一年生たちがたくさん見えてきて、やや不安になったのだけれど、そのまま小学校正門へ。

いつも遅刻しがちな我が家が早めに到着できたので、満足しかけたのだが、周りを見ると「◯◯小学校 入学式」と書かれた立て看板のそばにランドセル姿の子どもを立たせ、保護者各位が写真を撮っているではないか。

見たことあるやつだ!あれは入学式当日にしか撮れないものであり、入学式の立て看板の隣には、やはりランドセル姿の我が子を立たせたいものだ。

そりゃそうだ!なんてことだ、ランドセルを忘れた!と思い、青ざめていると、娘も不安げにしている。これはやばい。やってしまった。と内心焦ったものの、幸い時間には余裕がある。夫が「俺、ランドセル取りに行ってくるわ」と申し出てくれたのでお願いして、子と一緒に下駄箱エリアで待機する。

その間にクラス発表の用紙が貼り出されるのを確認したり、アテンドを任された高学年のお兄さんお姉さんたちが「おめでとうございます!」と声をかけてくれるのに答えたりするなど、慌ただしくしていると、ギリギリで夫がランドセルを持って到着。往復20分の道のりを慣れないスーツ姿で急いでくれた夫には感謝しかない。

そのまま娘を送り出し、無事に入学式に参加できた。卒園式のように感動!涙!のような感じではなく、ここから子の自立が始まるのか……という感慨があった。そして高学年のみなさんの澄んだ声で校歌を歌ってもらい、その美しい合唱にとても心が洗われたひとときだった。

そして帰り道、無事に立て看板の隣に立つランドセル姿の我が子を写真に収め、ヨレヨレで帰宅。入学式当日からこんな感じの我が家だが、まあなんとかやっていこうと思う。