個人的に嬉しいことがあったので記録しておく。
Twitterにペイントツールを自作して動画をアップロードしたら、Deno関連で知り合った相互フォローの人からコメントが来た。
「絵を描ける人が本当に羨ましいです。特に、手軽にきれいな図案を描ける人たち。私は字さえまともに書けません。」
「なぜか分かりませんが、どうしても滑らかな曲線が描けません。意図して描こうとすると、手がひどく震えます。」
元ツイはトラックパッドで描いたふにゃふにゃの絵だったので、そういうコメントが来るのがかなり意外だった。
あんまり普段アドバイスはしないようにしている(Twitterの人たちはアドバイスを求めているわけじゃなくて、たいていは同意や共感を求めているのだ)のだけど、解決方法に心当たりがあったのと、本当に困っていそうだったので、一言だけアドバイスをさせてもらうことにした。
「曲線を描くのは本質的に難しいですね😅イラスト講座は、線や曲線を描くトレーニングから始めることも多いです。
一般的なアドバイスとしては、手首や指を固定して肘だけを動かし、人体に組み込まれたコンパスとして使うことで、きれいな曲線が描けます。」
これはデッサンの初心者がおそらく最初に習うやつで、鉛筆の持ち方とか本当はもっと細かいのだけど、とにかく理屈を納得してもらうために簡略化して伝えた。曲線はゴールを意識しながら引くといいよ、みたいなことも書こうとしたけど、ポイントを複数伝えるのは良くないなと思い自粛。
役に立ったらしい!横にある線はいつものやり方で引いた線なのだろうか。これは本当に絵を描くのが大変だったろうな…。
自分の教えたことが役に立ったのが嬉しくて、この後数分間テンションがあがって自室をウロウロしていた。どれくらい役に立ったのかは実際のところ不明だけど、少なくとも勇気づけることはできたのかもしれない。
(多分、本当の原因は力みすぎなんだろう。ただ力を抜く練習は結構難しい。あと肘を使って絵を描く場合は本当は大きくキャンバスを使うんだけど、とにかく当人がなにかをつかんだという実感のほうが大事だと思う)
自分は人に何かを教えることが異常に好きで、かなりの教えたがりである。教えたがりが良い教師とは限らないし、教えすぎて自発的な試行錯誤を潰してしまったかな、と後悔したこともある。技量が中途半端な人間ほど教えたがりになる気もしていて、人に教えることで満足感を得るの良くないなと思ったので普段は封印している。
でも人になにかを教えているときは楽しいし、相手がなにかを達成したときは非常に嬉しい。多分気づきの共有とか、達成感の共有が異常に好きなんだと思う。
世の中には教えるのが面倒くさいという人もわりといる。自分はほとんど面倒と思わないので、周りがそうでもないというのが分かって意外に思ったのだった。自分の性格の数少ない美点の一つなんだと思うようにしている。