カメムシ注意報が出ている。服についたり服の中に入ったりすることで度々自分を悩ませる存在が、今年は全国的に多いらしい。そんななか予察灯というものの存在を知った。害虫を誘引灯で誘殺する装置で、やってきた虫の数や種類を調べるのが目的の装置らしい。
田んぼに飛来する害虫を「アリジゴク」でキャッチ ~「予察灯」の仕組み編|いわてアグリベンチャーネット
これでカメムシをおびき寄せたらいいんじゃないか?と一瞬考えたが、一台150万以上する(※1)し、電源が必要だから電気代もかかるし、中に入らなかったやつが周りを飛んでいたら嫌だし、一晩中明るいのも嫌だなと結論づけた。防除用ではないし、そもそも一般家庭に導入する装置ではないが……。
※1 以下のサイトには150万以上と書いてあるのだが、別のサイトでは約250万となっていた。
ものづくりのプロの手で復活!~ 発生予察調査の必需品「乾式予察灯」|いわてアグリベンチャーネット
入札執行一覧表 岐阜県農業技術センター
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NHKのニュースにはもっと簡易的なものが出てきていた。
カメムシ2024年は大量発生?注意報発表都府県はどこ?臭いにおい対策 殺虫剤売り切れ店も 時期いつまで? | NHK
この黄色い器具は何かというと、おそらく「コガネコール・マダラコール用誘引器(黄)」だと思われる。一台7,480円(税込み)。白と黒もあったが、カメムシは黄色に誘き寄せられるのかな。透明もあるが、それは13,200円(税込み)(※2)。
※2 ここで紹介されている物はJPPAオンラインストアで販売されている(予察灯を除く)。購入には会員登録が必要。商品カテゴリの、発生予察用調査資材一覧の、乾式トラップから確認できる。
予察灯よりかなり安いが、これだけではなくカメムシを誘引するためのフェロモン剤が必要だよな?と思いそれも調べてみた。
チャバネアオカメムシ用(サンケイ化学) | JPPAオンラインストア
チャバネアオカメムシ用フェロモン10本入りで22,000円(税込み)。まさにこれだと思ったのだが、商品説明のところに、
本剤は発生予察用モニタリング用です。防除用(交信攪乱、大量誘殺)には使用しないでください。
ときっちり書かれていた。防除用の物も探したがいまいち見つからず、値段はわからなかった。防除でこの方法を使うことは少ないのかもしれない。寄せつけない方がいいだろうし。
そもそもなぜカメムシを寄せ付けないではなくカメムシを誘殺する方向にいってしまっているのだろう。どこかに行ってしまうよりちゃんと駆除する方が安心できるからだろうか。