木曜日に最後までやるぞ、と思ったら書いていた紙が終わってしまい、まあ次でいいか……となり、書き写し終えたのは日曜日の午前中になった。
書き写しをしている際、小説の技法についてはおそらくほとんど考えていないが、小説の内容についてはあれこれ考えている。羅生門は想像上の情景がよく頭の中に出てきていた。門や雨、京都の街などは暗くて重くて静かな感じなのに、下人の心はころころ変わる。鼻は手塚治虫の漫画に出てくるキャラクターを思い浮かべ、あんな感じかなあなどと考えていた。高瀬舟は、最初のあたりは水面を静かにすべる小舟の想像などをしていたが、弟殺しの語りに入ってからは、弟サイドの話はないのか?と考えている。兄が語る顛末があまりに綺麗にまとまりすぎて、弟の口から話が聞きたくなってくる。例えば弟が地獄の閻魔に事の顛末を話すシチュエーションとか、実は弟には兄には言えなかったことがあったんじゃないか……とか。内容にえ?と思うので余計にそう思うのかもしれない。
とにかく終わったので、次は南から来た男の予定。本の返却期限は伸びたので時間はあるが、忘れないうちにやってしまいたい。
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亀が冬眠から目覚めていた。おはよう。まだ朝は寒いので、本格的に動き出すのは4月になってからだろうか。
庭の椿もあとちょっとです!という感じ。開き始めているのもいる。庭ではないが、さくらんぼの花も咲いていた。
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