いや、でもなあ、やっぱり、なかなか難しいよ。

「ルール」、「マナー」、「法律」、及び「道徳」は当然ながらそれぞれ厳然と違うものなんだけど、公的な場ですらかなり混ざりつつあるな、と先日映画館で思った。上映前に注意動画が出るんだけど、下記が次々に並列でアナウンスされる。

・上映中は携帯電話はマナーモード、もしくは電源をお切りください。(マナー)

・上映中の携帯電話などの機器類の操作はご遠慮ください。(同)

・他店からの飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。(映画館の利益に関するルール)

・上映中の写真撮影・録音は固く禁止させて頂いております。(法律)

これを全て一律に扱うのは無理があるのではないか、とふと思った。禁止事項とは言ってもそれぞれ理由が違う。まあそりゃ全部駄目だしそれこそついったーとかでやりましたーって言ったら全部ぶっ叩かれるような行為なんですけど、これらが全部「同列」になるのはうそ寒くないですか。一法人と一国のルールの重みは少なくとも私の中では同じではないし、周囲の人間への気遣いは、これらとはまた全く違うレイヤーにある。逆に雑な世の中になって来てるのではないか、とも思う。