二月が始まった。カウントダウンが始まった。今月、私の誕生日がある。友人の誕生日もある。私は年を取る。何事もなければ。友人よりも年上になる。去年までお互いにおめでとうと言い合っていた。今年はない。これからもない。もうないのだ。わかっているのに。いざ二月になってみると落ち込んでしまった。心が重い。自宅を訪ねて手を合わせ、いくら泣いたところですぐに気持ちが変わるわけではない。ひとつ区切りはついたと思っていても、やはり、私はさびしい。今でも時々思い出しては泣いてしまう。どうして、なぜ。今年もおめでとうを言いたかった。一緒に年を取りたかった。いくら望んでも叶わない。ただ、自分の誕生日が来なければいいと思っているわけではない。そうじゃない。この思いを持つ。前向きではない。目の前を見るので必死だ。こんな事を書いているが、誕生日当日はふつうに過ごしているのではないかという気もしている。それでもさびしいですよ。やっぱり、あなたのいない二月はさびしい。