友人へ

hatsuhanaduki
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先日、あなたのお母さんとお話ができたよ。思い出を話す内に涙が止まらなかった。お母さんの泣く声を聞きながら、ああ本当にあなたはいなくなったんだと思ったよ。電話を切ったあと、しばらく大泣きした。気持ちの整理ができたかと言われるとまだだけれど、少しだけ落ち着いたように思う。あなたはよく私の心配をしてくれていた。いつでも話を聞くからね!って言ってくれたね。本当にありがたかったよ。

お母さんはね、私に「娘の友達でいてくれてありがとうね」って言ってくださった。私は、その言葉に合うくらい、あなたの友達だったかな。二十五年以上も交流があったのだから、そう思ってもいいのかな。知らなかったとはいえ、すぐに駆け付けられなかった事を本当に申し訳なく思っている。本当にごめんね。遅くなったけど、今度の休みに会いに行くよ。お土産は何にしようかな。

そちらの住み心地はどうかな。好きな本は読めているかな。美味しいお菓子を食べてるかな。言いたい事は色々とあるようで、あんまりないような気もするけれど、多分顔を見たら泣くだろうな。あなたの困ったような笑い顔が想像できる。友人よ、あなたは頑張った。ゆっくり休んでください。でもちょっと早すぎるよ。私はもう少し、こちらで頑張ろうと思うよ。

だから、気長に待っててください。またあいましょう。

@hatsuhanaduki
初花月。気が向いた時に何か書きます。