友人の話

hatsuhanaduki
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誰に聞かれなくてもいい。だけど、誰かに聞いてほしい。その思いからこれを書いている。しずかなインターネットで書く最初の文章がこのような内容で申し訳ない。

私の友人は同い年で、初めて会った時から長い年月、交流が続いていた。

先日、友人が空の向こうへ旅立ったと報せが届いた。

体調が良くない事は知っていた。それでも、治療を頑張っているとも聞いていた。なんとなく、根拠もなく、大丈夫だなんて思っていた。

休みが合えば、駅で待ち合わせしてご飯に行った。列車に揺られてのんびり向かえば、先に着いていた友人が改札の向こうで待っていてくれた。

ご飯を食べて、買い物をして、お茶をして。帰る時は、私が見えなくなるまで改札の向こうから見送ってくれた。

人づきあいがあまり得意じゃない私の話を、楽しそうに聞いてくれた、食いしん坊のあなた。もういないなんて嘘でしょう。

信じられない。まだどこかにいるんじゃないかという思いが消えない。

受け止められず、泣く事もできない。誕生日が近かったから、毎年お互いにおめでとうと伝えていた。それも、もうないのかとふと思った。一緒に年を取りたかったな。

時間が必要なのだろうと思う。もし、これを読んでくださった方がいらしたら、できるだけでいいから身体を大事にしてほしい。どれほど用心していても、どうにもならない時はあるだろうけど、できるだけ大事にしてほしい。

もし読んでくださった方がいらしたら、読んでくれてありがとうと伝えたい。

@hatsuhanaduki
初花月。気が向いた時に何か書きます。