一時に寝て、三時に目が覚めた。夢を見た。夢の中でも夢を見ていた。怖い夢だった。内容は憶えていないがとにかく怖いと感じる夢だった。夢から覚めたら自分の部屋にいた。布団から起きて灯りを点け、怖い気持ちを抑えようと念仏を唱えた。十回唱えようとした時、人影が近付いてきて私の頭に何かを振り下ろした。私は悲鳴を上げた。ここで本当に目が覚めた。布団の中は暑苦しくて、心臓は早鐘を打っていた。怖い夢を見て眠れなくなる。または謎の恐怖心に襲われて明かりを消せなくなる。時々このような夜を過ごす事がある。今日は三時から今までずっと本を読んでいた。紅茶を淹れて音楽を聴きながら。好きなものと過ごしていれば三時間などあっという間に過ぎる。読み切ってしまったがまだ睡魔が来てくれないので、これを書いている。もう少しすれば眠れるのではないか。外が明るくなったらまた布団に入ろう。